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ばぁちゃんとうさ耳

町に入ったアサミとトキはまず 宿屋を探した。

アサミは前世ではトキが亡くなったのが16歳の時でありバイトや家事でまともに恋愛などしてこなかったので 死ぬまで恋愛経験がなかった。

なので 人一倍 男に対する免疫がなかったので 安宿などで男が絡んでこないような

セキュリティがちゃんとした所がいいと思っていた。


「おい 嬢ちゃん 宿どうだ?1泊銀貨3枚だ なかなかいい部屋あるぜ。」

チャライ感じの呼び込みがちょっと拒否反応出たので 素早く走り抜けた。


「ひぅ・・ 怖い。」

『アサちゃんは昔から男の子が苦手だったからねぇ。どんな宿がいいんだぃ?』

「女性専用の宿とかいいなぁ あとご飯おいしくてお風呂あるとこ」


周囲をよく見ると 色んな種族の人達で町は賑わっていた。


「あんまり種族差別とかはないんだねぇ。奴隷とかいるのかと思った。」

『アサちゃん ウサ耳だよぅ あ あっちはドワーフ ややっ  ネコ耳だぁ』

「ばあちゃん 楽しそうだねぇ あ エルフ エルフだよ 超美形の女の子 いいなぁ」


トキのことは誰にも見えていないため 一人でアサミがはしゃいでるように見えて

なんだなんだと振り返る人もいた。


「あのぅ お姉ちゃん 何かお探しですか?」


ふと 声を掛けられて振り向くと ウサ耳白髪の12歳くらいの子が心配そうに話しかけてきていた。

『あ アサちゃん 独り言が多かったみたい ばぁちゃん念話するよぅ』

(あ わかった・・)

「えーっと 今 町についたばっかで宿屋さんを探してるの。女性専用宿とか知らないかな?」

「私のお母さんの宿 女の人専用だよ。よかったらいかがですか?」

「ええっと 私はアサミ 頼めるかな?」

「うん!ありがとう!お母さんも喜ぶよ!あ 私はミミ ミミって呼んでね!」

(はぅー かわいい・・・ これは楽しい宿になりそうっ!)

『アサちゃん ウサ耳ちゃんだよぅ いいよぅ 宿決めちゃおうかねぇ』

「じゃぁ こっちだよぅ ついてきてー」


ミミについていった先には2階建てのちょっとオシャレな感じのお宿であった。


「ミミちゃんのお家のお宿 立派だねぇ 今日はお母さんのお手伝いだったのかな?」

「私は今日は外で呼び込みだったの。従業員はお母さんとお姉ちゃんが4人と私かな。」


そういいながら宿の中に入っていく。


「お姉ちゃん お客さんだよぅ。」

「ミミ ご苦労様。お客さん当店は初めてみたいなので説明をしますね。」

「私はネネ ミミの姉です。当店は1泊朝ご飯付きで銀貨5枚です 1階の食堂エリアで食べてくださいね。

 また この宿は女性専用なので従業員も全員女性ですので安心して過ごせます。

 お風呂は別料金で1回銅貨5枚です 使うようならここで受付してくださいね。

 では ごゆっくりー。」


と 鍵を渡し ミミに部屋に案内された。


「アサミお姉ちゃん 何か用があったら受付に言ってね。じゃぁまたねぇー。」



部屋は少し大きめのベッドとテーブルイスがあり ちょっと狭いがよく掃除できていて清潔な部屋だった。このクオリティなら5000円は納得である。男性がいないのもいいとアサミも気に入ったようだ。


「おばあちゃん ギルドとか市場調査は明日にしよう。異世界生活1日はちょっと疲れたぁ。」


『あいよぅ アサちゃん ゆっくりおやすみなぁ』


こうして アサミの異世界生活1日目は終わったのだった。


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