ハンターギルドの騒動
その次の日 32 33層の整備をし 32層には エビ ウニ カニ ホタテ イカ 赤貝などを放流
33層にはマグロ サンマ ブリ タイ 鮭などを放流
どの魚介類も地球の物より大き目でレベルも高く 1匹でお腹がいっぱいになるほどだった。
なぜ異世界に地球っぽい魚がいるのかは謎だったが食えればいいということで大量に捕獲できた。
各魚別に網をイージスで強化 そこから完全に出れないように安全に獲れるようにした。
これはアマテラスの食事になるだけではなく うまいもん!や居酒屋あまてらすにも卸され刺身や海鮮焼きなどにも姿を変え提供されることになる。
「これは 漁師も雇わないとダメだな。」
「そーですわね。素人の知識で養殖はちょっと難しいかもしれませんわね。」
「一応はイージスで網囲って逃げれない様にしたけどね。」
「どんなエサ食べるのかもわからないしね!」
「獲ってくるのはアマテラス冒険者PT 育てるのは漁師だな。」
「今 私的にはコアーラより漁業の方が優先順位高いよ!」
「ああ そうだな αとβで分けるか」
「それでもいいですが・・・!」
「あ 漁業もいいんだけど 鳥とか豚とか牛とかも見つけたら放牧してミルク搾ったり食肉にしてもよさそうじゃない?」
「それもいいですね。地球から買った食材ばかりじゃ材料費が結構かかるって双子が言ってましたね。」
「そうなんだよねー 一日の消費量結構かかってるみたいだしね」
「今度は牧場かー まぁあんまり広すぎて探すのもめんどくさいから 最低の1キロくらいかな」
「ははっ 面白そうだな」
『統括 漁業PTはどうなりそうだ?』
『ああ 昨日の旨さを知った冒険者PTが立候補多くてな すぐにでも作成できそうだ。』
『まぁ あそこらはイージスが通用するようだ。ただどんなデカ物がいるかわからん』
『海だと クラーケン クジラ 大型のサメ リヴァイアサンみたいなもんもいそうだな』
『ああ やばいと思ったらすぐ転移で逃げるようにな。もちろん殺さないで捕獲 32 33層へ転移で捕獲したものを流すのも忘れずにな!』
『アサちゃん 昨日のあまり3日分くらい処理しといたからインベントリに入れといておくれ。』
『オカズが出来たね!お腹空いたら食べよう!』
『β 海の幸も名残惜しいが コアーラまで行くか』
『はーい 了解だよ』
『700マックスで行くことにする 燃料チェックしたらいくからな』
『こっち満タン いつでもどうぞ~』
『移動中にも網を付けるのも忘れずにな』
『着いた頃には引っ掛ってるかもしれないねー!』
それから1時間後 たまに大型の亀とかイカが襲ってきたが無事にコアーラまで到着した。
「案外サクッと着いたね!」
「ああ ステータス異常とかチェックをしといてくれ。」
「ふぅ 安心しました この辺りはMPに問題はありません!」
「一応安全に進めそうだな」
「まず ダリア ここに転移ポイント作って お風呂行かない?」
「そうだね 海臭いよ!」
「私も気になっていましたわ!」
「わかった。1時間後またここに集合してほしい」
「服も洗濯したほうがいいですねー。何か微妙に匂う!」
「あはは まぁ1個目の国はそこまで不穏じゃないという報告だから綺麗な服装でいこう!」
さらに1時間後
「どんな設定で行くの?」
「ああ ベイコクから修行に来たのだが難破して漂流してここらがどこかわからないって設定でいこう」
「確かに何もわかんないからね!」
「まず 入国だがベイコク人 まぁ 魔族以外かどんな対象になってるかわからん 見下されるかもしれんがとりあえずほっとけ 入国後アホが絡んできた場合はやり返していい。」
「あー 私が冒険者登録した時もアホが多かったね!」
「やりすぎない程度にな。強そうなやつを倒して実力を認めてもらうのもいいだろうな。ランクとか上げろとかいうならそういうので上げざるを得ない状況にした方が早い」
「最低ランクからちまちま上げないとダンジョン探索権がないとかだと面倒ですわ」
「あっちの人間に面倒なこときかれたらアドリブで頼む 私達は2PTの冒険者のクランっていっとけばいい アマテラスなんてこっちにはわからんだろうからな」
「ジョーカーで通せばいいね」
「んじゃ アサミ 飛翔で近隣の国を探してきてくれ」
「ほーい!」
「みんな あのMP減少の近くの国は科学的に発展しているようだ。もし敵対関係の国同士だったら車とかで移動したらまずい ここの情報もよろしく頼む まずはαで登録とかしておくよ。」
「その間に私達は国の様子を見ればいいんだね。」
「ああ 観光みたいな感じでいいぞ」
「下手に嗅ぎまわってるとマークされそうですしね」
「エマに任せればだいじょうぶだろう。」
「はい お任せを」
「うん 見っけた 集団転移で連れてくよ」
「わかった。まずは門番のレベル鑑定から始めようか」
入国検問所
「次の者たち 何だやけに人数多いな」
「ああ すまない 私達はベイコク大陸から修行に来た冒険者クランなんだ。大人数で迷惑だろうか?」
『鑑定』
名前ケイン レベル1785
年齢32
『レベル1785 高めだね』
「いや 歓迎だ。外からの国からは久しぶりだよ。ただ 向こうの大陸はレベルが低いと噂があってな 変なのに絡まれるかもしれんが気を付けてくれ。」
「ああ とりあえず こちらの身分証がないんだが作った方がいいか?」
「じゃぁ 入国料を払ってくれるか?一人銀貨1枚だ。身分証が欲しかったらハンダーギルドに登録すればいいな。」
「情報感謝する これ多めだが受け取っておいてくれ。情報料だ」
「金貨って まぁ ありがたくもらっておくよ。楽しんでくれ。ようこそ カンガルーへ」
『ぶふぉ!』
『カンガルーって!』
『ピョンピョン跳ねてそうだねー』
『かわいい名前だなっ!』
『とりあえず潜入成功だな まずαはハンターギルドに登録 終わったらβと変わるから登録にいってきてくれるか?旨そうなものを探してくれるのもうれしい』
『りょうかーい』
『周り歩いてる人は平均500くらいだね。これじゃ見下されても仕方ないかも。』
『高いのは高いがそこまで強そうなのもいないな』
『国民全員Sランク級ってのは結構すごいですわね。』
『さて まずはα行動開始だ』
カンガルーハンターギルド
ここもベイコクと同じように昼間ってから酒飲んでばかりのハンターが多いらしい。
クエストボードなども同じように壁にかかっており システム的にはベイコクの冒険者ギルドと同じようなもののようだ
「見かけねぇツラだな」
「ああ でもべっぴんさんが多いぜ?」
「ああ やべぇな 得にあのロリ巨乳たまんねぇぞ!」
「ひゃっは!酒つがせようぜ!」
『2411 2344 2198 2547』
『ザコめ』
『でも ハンターはもうすでに一流って感じだねぇー』
『ええっ!ベイコクでは敵わないでしょうねっ!』
『カウンターいくぞ』
「いらっしゃいませ 今日は何の御用でしょうか?」
「すまない アタシ達はベイコクから修行に来たんだがこちらの大陸の身分証は持ってないんだ 発行を頼めるか?」
「へぇー ベイコクですかー あそこ弱いって聞いてますし こなせるような仕事あればいいんですけどねー!」
『なんかイラっとくる受付だね!』
「ははっ まぁ出来ることを頑張るさ」
「死なないようにしてくださいね~迷惑ですし~!」
「ぎゃははっ!ベイコクだってよ!」
「あんなザコ大陸のハンターだとすぐ死ぬって帰れ帰れ!」
「さすがにこの大陸のモンスター相手じゃ1日持つかわからんぜ?」
「あー そういうのはどうでもいいんだ。身分証ほしいだけだからな」
「じゃぁこの板に手を付けてもらえます?名前 レベル 犯罪歴を調べます。それをプレートに移して身分証にするんで首にかける感じに加工しますね。」
「ダリア 私からでいい?」
「ああ アサミか いいぞ」
「あなたもハンターになるんですか?死なないでくださいね!」
「ほいほい ここに手を置くんだね?」
「ええ では開始しますね」
「えーっと アサミさん 犯罪歴はなし レベルは はっ!?3947!?」
「そうみたいだねー 弱そうでごめんねー?」
「次はアタシだな」
「ダリアさん 犯罪歴なし レベル 3801・・・・」
「次は私ーっ!」
「ルナさん 犯罪歴なし レベル 3715・・・・」
「私ですわね」
「ソフィーさん 犯罪歴なし レベル 3768・・・」
「おぅ!私もするわ!」
「ミッシェルさん 犯罪歴なし レベル 3681」
「次はカンナか」
「うー 恥ずかしいですね」
「カンナさん 犯罪歴なし レベル 3107」
「ああー 皆さんの後だとザコっぽいから嫌なんですよねー」
「ははっ カンナもまだまだ上がるさ」
「最後は私ですねっ!」
「いきますよっ!」
「アリステラさん 犯罪歴なし レベル3274」
「お 結構上がってるな」
「ええっ がんばりましたっ!」
「おいおい・・・ ベイコク人だろ・・・?」
「なんだよあの数値・・・」
「マジかよ・・・」
「俺らじゃ無理だ・・・」
「で 死にそうだったか?心配してくれてありがとうな」
「い・・・いえ・・・・失礼しました・・・」
「ダリア この人泣きそうじゃん・・・」
「それで 受付さん アタシら修行の旅で この大陸には強者がいっぱいいるって聞いてきたんだが まずはレベル上げなどもしたい。高めのダンジョンとかの情報はあるだろうか?」
「失礼な態度を取ってしまい申し訳ありません。 ここカンガルーの周りには3つ大き目のダンジョンがありますね。レベルは初心者用で入場制限レベル10~1000くらいの敵まで 次に中級者用1000~2500まで 最後に上級者用 3000~ですね 上級者用はここ200年クリアされたことはありません。」
「登録していきなり上級者に行ってもいいんだろうか?無理そうなら中級から始めるが」
「さすがにレベルは見せていただきましたがまだどれほどの強さがあるかというのはこちらでもわからないので何とも言えませんね。」
「おもしれぇじゃねぇか」
声がする方を見ると 外見は20半ばくらいの獣人ウルフ種のいい筋肉の男だった。
「お ラグナじゃねぇか!」
「ベイコク人にケンカ売ってんのか?」
「あいつでも勝てるかわからんぜ?」
「ああ あのレベルは異常だ」
「えーっと 誰?」
「ああ すまなかったな 俺はラグナ このカンガルーハンターギルド最強の男だ!」
「そうなんだ ベイコクからきた冒険者クラン ジョーカーのリーダーアサミです。よろしくね!」
「俺も上級に通ってはいるがあそこは中々きつい。俺と勝負して他のやつらを納得させてくれねぇか?それだと文句も出ないだろうからな」
「お兄さん優しいんだね。」
『鑑定』
名前ラグナ レベル3658
種族ウルフ種 年齢2106歳
『3658かー 私がいくよ』
『おお 強いなこいつ!』
『まぁ アサミなら問題ないだろう』
「この国にはお兄さんみたいな強者はまだまだいるの?」
「そうだなぁ。この国の王は4000くらいとは聞いてるな。護衛隊はそれよりちょっと低いくらいらしい。まぁ このギルドでは俺が一番だ。どうだい。俺も力試ししてぇしな!」
「わかった!全力で行かせてもらうよ!」
『アサミ 殺さない程度にな。こいつは心配して腕を見てダンジョンに挑むべきか判断してくれるようだ。結構いい奴っぽいぞ!』
『そうだね!こういう人は好ましいかもしれない!』
「おぅ 受付の姉ちゃん 練習場借りるぜ?!」
「やれやれ では見学の方もどうぞー」
練習場
「まず 私のスキルでこの会場を結界で覆うね 被害出たら嫌だし」
「ああ 観客にケガ人が出ないようにか?」
「うん リバース結界っていうの この結界の中ではどんなに破壊されても無かった事になる。壊れた物が直るって思えばいいよ」
「おっ!姉ちゃん すげぇスキルあるんだな!ありがてぇ!」
「お兄さんみたいに気持ちよさそうな性格の人は好ましいよ 心配してくれてありがとうね!」
「ああ ラグナでいいぜ アサミだったな いくぜ!」
「うんっ!」
ラグナはスピード重視のようだ。だが ジョーカーメンバーには問題なく見えている。
『早いな。』
『ですわね。リョウタと同じくらいでしょうか』
『あのスピードは私はちょっと自信ないですねー』
『おぅ!でもちゃんと見えるわっ!』
『私も負けはしないと思いますが 自信はないですねっ!あ ジャンヌダルクを出せばいけますねっ!』
ラグナがギアを少しずつ上げるようにスピードを増していく。
「ふぁー ラグナさん はっやいねぇ。」
「ああ アサミ まだまだいくぜっ!」
「限界突破っ!」
ラグナの限界突破でさらにスピード 攻撃力も上がったみたいだ。
『これは手抜いて戦ってるのバレたら怒りそうだな~』
『ああ 武人って感じだ アサミ 本気で戦ってやれ。』
『カンナちゃん 試合後傷すごいと思うから回復よろしく』
『ええ わかりました』
「じゃぁ こっちも限界突破っ!」
アサミとラグナの肉弾戦の衝撃で辺りにある小物は破裂するくらいだ。
「ははっ!アサミほんとにつええなっ!」
「そうだね ラグナさんも強い うちのメンバーでも敵わない子はいるだろうねっ!」
「でも これが本気かっ?」
「私は格闘も魔法もどっちも行けるけど 魔法は消滅させるタイプが多いんだ 見せれなくてごめんね」
「なるほどな どれだけ被害がでるかわからねぇってことか」
「失礼だとは思うけど 一応格闘は本気でやってる!それで納得してくれたらうれしいな!」
「ああ いつか見せてくれるといいけどなっ!」
「まだ戦っていたいけどねー そろそろ勝たせてもらうよっ!」
「ははっ!面白れぇ!」
「ウロボロスっ!」
アサミが詠唱すると 一匹の蛇が自分の尾を噛んで円になったような状態でラグナの体にすっぽりと輪投げのように収まってしまった。
「はっ こんなもの 獣化っ!」
ウロボロスは縛り上げた者のスキル 魔法も全て封じてしまう。
「なっ 獣化できねぇだとっ?!」
「うん ウロボロスに巻きつかれたら スキルも魔法も封じられちゃうんだ。んじゃ 痛いの行くよーーーー!」
ドグシャアアアアアアアアアアアア
「アサミの魔力をこめた拳でめり込んだな」
「わわっ!痛そうですっ!」
「カンナ 回復準備ですわっ!」
「くわぁぁー やべぇの貰っちまったな!」
「ラグナさん 私も楽しかったよ!」
「ああ 完敗だ!楽しかったぜ!」
ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
観客もアツイ戦いを見れて大満足だ。
「治療しますね!」
「カンナさんありがとう ちょっと強めにやっちゃったからラグナさんをよろしく」
「ああ わりぃなぁ おっとっと ふらついてらぁ!」
「アサミさんの戦いでそれだけで笑ってる人も珍しいですよ!」
「ほんと つええなぁ 惚れたぜ アサミ 俺の嫁になってくれねぇか!」
「え・・・遠慮しますっ!」
「ははっ 振られちまったかっ おいなんかあそこの嬢ちゃんすっげぇ睨んでるんだが!こええな!」
「あー あの子はアサミさんのことがほんとに好きですからね。取られちゃうと思っただけでしょう。」
「ははっ そういうことか で アサミと皆 メシでも食いながら情報交換とでもいかねぇか?」
「ああ そうだね 私達もこの大陸に来たばかりで何も分かってないんだ 頼めるかな?」
「ああ 強い奴らは歓迎だっ!」




