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アムロの出来ること

その日 アムロはいつものようにコレクション倉庫で読書をしていた。

そこへ妹のレイがやってきたようだ


「姉ちゃん また本読んでるの?」

「そうだねぇ。」

「私達このままでいいのかなぁ?」

「ん-?どういう事?」

「みんな宇宙へ行ったり色々忙しそうだし 何か手伝えること無いかなぁ?」

「そうだねぇ。でも私達戦えないよー?」

「そうだけど ただいるの悪い気がするもん」

「それは私も思ってたけど 何が出来るかわからないよ」

「姉ちゃんはこのままじゃダメだと思ってるよねー」

「そりゃそうだよ 仕事しないでご飯とか住むのもタダなんてねー。でも何が出来るんだろう?」


「ケンジくんにかっこいいとこ見せないとまずいんじゃないの?」

「はっ はぁぁぁ?何のこと?」

「もう見てたらわかるよー?姉ちゃん好きなんでしょー?」

「そんなにわかるかなぁ?」

「バレバレだねぇー」

「でも ケンジさんかっこいいし 私なんて絶対ダメだよ。絶対モテるし」

「ケンジくん 彼女いないっていってたよ」

「えっ!ほんとっ!?」

「うん 結構前に好きな人が付き合っているの知ってからまだだれとも付き合ってないんだってー」

「じゃぁ私にもチャンスあるのかなー?」

「あるんじゃない?でも年下がだいじょぶかは聞いてない」

「あああっ アマテラスで私かなり下だからなぁあ」

「同い年の人多そうだもんねー」

「カンナさんと同じ国に呼ばれたから時間長そうだし ああ どうしよう・・」

「あと二人同じ時に呼ばれて その二人が付き合ってるのずっと知らなかったんだってー」

「ああ 三角関係みたいになってたんだね?」

「そーそーでもまったくダメだったみたい。 カンナちゃんの方は ケンジくんに興味ないみたいだね 恋愛もまだどーでもいいみたい。」

「でも 私なんかまだ子供だって思われてそうだしなぁ」

「まずは何かアピールしないとだめなんじゃない?」


「それで何か手伝えることないか聞いてきたのね?」

「それもあるけどー 私も何かしたいよ」

「そうだねぇ でも私ができるのって何もなさそうだよ?」

「じゃぁ 仕事見に行ってみたらー?」

「レイもついてきてくれる?」

「ほんとにこの姉ちゃんはもー・・!」

「だって お家にいる人となら話せるけど・・他の人と話すのあんまりないし」

「しょうがないなー」

「ありがとう!」


レンタルDVD AMA

「相変わらず混んでるねぇ」

「うん 大人気なんだねー」

「レイもなんか借りる?」

「ええ 倉庫にあるのしかないじゃんー」

「まぁそうだねぇ 並んでるのにどんな作品とか紹介はないみたいだね これでも借りられてるのかー 内容わかんないだろうに」

「そーいうの教えるのは?」

「え?」

「おすすめーとか 紙に書いたりさー」

「ああ 宣伝ってこと?」

「そーそー どんなのかわかんないと困るじゃん」

「あー 私も結構見たからわかるかも?」

「この国の人は 映画館とかで見た奴の続きとかを見るらしいよ」

「こんなにDVDあるのにまだ見てないアニメは手を出しにくいってことか」

「姉ちゃんがこんなアニメだよっておしえれば借りるかもよー」

「うん そういうのなら手伝えるかもー!」

「本屋さんでも漫画のおすすめとかの紹介もできるんじゃない?」

「あー 何もここだけじゃないってことなのね」

「紙にさー このアニメはこんなのですとか書いて そのアニメの絵とかも描けばいいかもー」

「レイ 頭いいね!」

「姉ちゃんがだめすぎるんだよー!」

「あはは!そうかもねー」

「姉ちゃん アニメとかアイドル好きだから この国の人達が知らないことを書けばいいんだよ」

「アイドルはあっちの世界の人のはあんまり売れてないみたいだね」

「あっちではテレビでみてたから有名だけど こっちでは知らない人いるからね あんまりCDも売れてないみたいだよ」

「えええええー!ちゃんと見たらいいのにー!」

「姉ちゃん達のバンドはすごい売れてるみたいだね」

「なんかうれしいよねー マネしてるだけなんだけど・・」

「ミカちゃんのバンドのギターがおすすめ とか書けばだれか買うかも」

「なるほどね こんなとこに私の出来ることあったんだねー」

「アサミちゃん達は買い物がいそがしくて 出すので精一杯みたいだよー?」

「お店に出すので終わりにしてたのね。あれだけみんなオタクなのにっ!」

「宇宙いったりこないだのワリーノがあったし 手が足りないみたいだよ」

「私にも出来ることか・・」

「姉ちゃんががんばってたら ケンジくんがほめてくれるかも?」

「えええっ!そうかなー?」

「なんで告らないの?姉ちゃんかわいいとおもうよ?」

「フラれたら逃げ場ないじゃん・・」

「まぁーそうだけどねー」

「レイもかっこいい人好きになったらわかるよ」

「ここ 女の人の方がつよいし アサミちゃんかっこいー!」

「そうだねー 私もあんな風に戦えたらいいんだけどねー」

「姉ちゃん 知ってる?」

「なにがー?」

「もう私達 今ここにいるお客さんよりつよいんだよ・・・?」

「そうなんだよねー・・ 私サボってるけど・・」

「ユウカは姉ちゃんよりつよいよ?」

「あんた 戦い好きになったよね・・」

「カオリちゃんがかわいくしてくれるからね そこまでこわくはなくなったかも」

「確かにそうなんだけどねー。」

「初めはこんな世界きらいだったけど 今はたのしいよ?」

「たしかに 日本より自由だしね。でもママ達に会えなくて嫌じゃない?」

「それは言わない約束でしょ?いっぱい姉ちゃん出来たと思うようにしてるの」

「確かにそうかもー 寂しさがあんまりないね」

「だからみんなの為に何かできること探したいの」

「姉ちゃんもがんばるかー!」

「そうだよ!ケンジくんと付き合えればいいねー」

「そっ それはまだわかんないでしょっ!」

「あははー わかんないけどねー」

「なんでよ」

「アムロはかわいい っていってたもん」

「えっ?ほんと?!」

「今度さー デート誘えばー?たぶんだいじょぶだよー」

「ほんとかなぁ・・」

「まぁ まずはおすすめとか書いて お客さんに喜んでもらおうよー」

「そうだね!やる事も見つかったし!やってみるよ!」



『統括 相談いいですか?』

『お?アムロか どうした?』

『私に出来ることないか探してみたんだけど 出来そうなのあったから見てもらってもいいですか?』

『ああ 構わないぞ 俺の部屋にくるといい』

『はいっ!』


統括室

「おぅ よく来たな!まぁ入ってくれ」

「アムロじゃないか 何か企画作ったんだって?」

「あ ケンジさんもいたんですね・・!」

「僕が邪魔だったら帰るよっ?」

「全然邪魔じゃないです!」

「で アムロどんなのが出来たんだ?」

「こーいうのなんですけど あんまりレンタル屋さんとか本屋さんになかったんです」

「あー POPですね その作品のいいとこをネタバレなしでわかりやすく説明するんです」

「おお 絵もついてかわいいな」

「私もずっと本とかばっか見てたからそういうオススメを書いてお客さんが選ぶならいいかなって」

「これは分かりやすいね!興味持ってくれそうだね!」

「今やる事もあるし 並べて終わりだったからな こういうのは助かるな」

「アムロすごいねっ!これでまたこの国が楽しんでもらえそうだね!」

(あっ ケンジさんが撫でてくれたっ!うれしいっ!)

「わわっ!ありがとうございます!」

「ケンジ それセクハラだぞ!」

「あ!ごめんねアムロ!」

「いえ 全然いやじゃないです・・!」

「ごめんね 僕女の人と付き合ったことないから距離感よくわかんなくて!」

(わぁっ!ケンジさん今ほんとに彼女いないんだっ!)

「アムロ このオススメはもっと書けるか?これで見た事ないアニメも広めれると思う」

「はい!私 みんなの役に立ってなかったから こんなことでいいなら!」

「うん アムロも頑張ってるようで僕もうれしいよ!まずは出来ることからでいいんだ!」

「ああ そうだぞ 自分の得意なこととか好きなことを仕事にする奴多いからな そういう分野でがんばればいいんだ 焦らなくていいぞ!」

「はいっ!やれることはがんばります!」

「アムロ頑張ってるから cafeでデザートでも食べに行こうか?」

「おっ デートか!行ってこい!」

「私でよかったら!」

(やった!!ケンジさんが誘ってくれた!夢みたい!)

「ははっ じゃぁ行ってきますね!」

「ああ 楽しんで来い」

「また何か出来たら見せに来ます!」


どうやらアムロも新しい事を見つけたようだ。

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