シャングリラへの移住
「お迎えありがとうなぁ アサミちゃん」
「おおきにぃー」
「わぁ ここがシャングリラなんですねー!」
「ソーマにいたのに いきなり違うとこにきたで」
「びっくりやなぁ ほんま」
「大分文化が違うみたいですねー」
「まぁ 日本ではよくある店が多いなぁ」
「せやな 何か懐かしいわぁ」
「まず 本部に行って荷物置いてから 私のスキルでどんな店にしたいか決めてもらうね」
「私はどうしましょう?」
「まず 店のスタッフと連れて来た新規従業員で2号店に行って挨拶してもらえる?」
「ええ そうですね 先輩方もいらっしゃいます?」
「あー 2号店に来た子達は今戦闘要員になって冒険者をしてるんだ。その子達が育てたのが今のスタッフだね。経歴はユーナの方が長いよ」
「1号店から着いてきてもらったのはユーナ含め5名だから3号店の準備してもらうことになるね」
「その間に新規は2号店で研修ですね」
「うん その通り エマの面接を超えてきた人たちだからまぁ大丈夫じゃないかな?」
「うっ エマ様の面接・・通り抜ける人がなかなかいませんからねぇ」
「あの姉さんそんなにきびしいん?」
「えらいプロっちゅう感じやったなぁ」
「エマ様は求めるレベルが高いですからね 一人前と言われるのに私も結構かかりました。」
「でも ユーナは優秀って言ってたよ」
「ありがたいですが期待がつらいですね!」
「2号店で修行中にユーナ達は必要な物とかも準備だね」
「アサミちゃん その面接通ったちゅう人からうちらの店の店員も選んでええんやろ?」
「さすがにうちら2人じゃきついもんなぁ」
「うん その通りだよ 何人くらいいればいい?」
「せやな どんな店かわからんからなぁ」
「ん- お座敷に4人組のテーブルが5席 カウンターに5人くらいかな?」
「そーするとやな 接客スタッフに2人 調理場に3人 清掃とか後片付けやお会計に1人くらいはほしいなぁ」
「うちら 事務はできへんで?」
「そこはアマテラスから連れてくるから大丈夫」
「うちらはメニュー決めや店を作る準備 調理などが主に仕事なんやな?」
「そうだね 2人にほぼ任せるよ 好きに店を作っていいよ」
「お客さんに作るのも仕事やしな」
「こっちの世界では お好み焼きとかたこ焼きのお店は初めてだからね。マナーとかも知らないだろうから 接客スタッフにも焼き方とか指導を頼むね。」
「なんやごっつやりがいあるなぁ!」
「姉ちゃん おもろいやん うちらの力みせたろうや」
「あはは もう開店前からうちの組織も通うって人多かったよ 日本人もいるからね。」
「せや あとで挨拶いかな思っとったんよ!」
「せやなぁ お世話になるんやからな」
「二人のお店はアマテラス本部の隣に立つよ。どんなイメージとか決めておいてくれた?そのお店兼 二人の自宅になるからね。要望は聞くよー。」
「オーナー 私達は住む場所どうしましょう?」
「ジョーカーズcafeの寮はもう立ててあるからね そこを好きに使ってもらうことになるね」
「うちの店の子達も一緒に住むん?」
「ああ そこは二人に任せるよ 従業員用の寮は部屋あるからね。二人だけでいいならそうするよ」
「ん- 仕事が終わっても教えることはいっぱいありそうやからなぁ」
「店の上に8人かぁ ちょっと大き目のお店にしてもろたらええんちゃう?」
「わかった 広めっと お店もちょっとは広くなると思うけどまぁなんとかなるでしょ」
「んとなー うちらのイメージは 日本風の瓦屋根でなー 和風って感じのお店がええねん」
「せやな この世界はなんちゅうか洋風やからな その方が珍しく入ってくれそうやもんな」
「昔ながらの料理店みたいな感じね」
「これに色々でてるんやなぁ??」
「すっごいやん ここにあるのみんな買えるん?」
「買えない物はほぼないって感じだね」
「お これとかええやん でも高いんちゃう?」
「せやな まだ儲かるってきまったわけじゃないからこわいわぁ」
「あー 値段は気にしなくていいよ これでいい?結構広いね 部屋も10部屋はありそうだし」
「ええのん?」
「ごっつ立派やで?」
「うん 仕事の費用は充分予算取ってあるから ちょっと離れててくれる?」
出て来た物件は 日本屋敷?!みたいな大きな店ができるような物件だった。
めっちゃ広い
「うわっ たまげたわぁ」
「ほんまにすぐできたなぁ」
「さすがにオーナーは規格外ですねー」
他にもついてきたスタッフはびっくりしているようだ
「ここが二人とスタッフの住むとこにもなるからね」
「1階がお店 トイレ お風呂 台所 居間 で2階が各部屋って感じかな?」
「中は空だから あとで同じように家具とかも買いそろえてね そういうのも経費で落ちるから好きに内装決めてね」
「夢みたいやわぁ」
「うちら小さい頃からお店出すの夢やったもんなぁ」
「とりあえず 荷物はここでいいか 中に運んであとで部屋決めしてくれたらいいよ」
「ありがとうなぁ」
「めっちゃ楽しみやわぁ」
「今日は引っ越し記念に歓迎会するけど 店のメニュー試作ができたらアマテラスで試食会をしてもらうからね」
「この世界に通じるかってとこなんやな?」
「おもろいやん」
「たこ焼き お好み焼き 焼きそばとかは私のスキルで出した事あるんだけどコンビニって感じだったんだよね」
「ああ そりゃあかんわ」
「物足りなそうやな」
「うん 出来立てを目の前で作ってくれるのは楽しいしね。そういう部分も期待されてるね」
「わかった!スタッフのみんな 力貸してや!」
「うまいもんつくるで!」
「楽しそうだなー 私達も3号店がんばりますよ!」
その日のうちに双子は部屋や内装などを楽しそうに決め 家具なども買いそろえお店の準備が始まった。
cafeスタッフと別れ 各職場にバラけて色々な事お店のコンセプトなどを決めていく
「これは広すぎやなぁ・・」
「8人で回るか微妙やわぁ」
「まぁ バイト雇ってもいいしね。」
「今いるこの子らでまずは仕事覚えて指導もしてもらう形になるなぁ」
「そやな 雑用とかはバイトに任せるようにしよか」
「もうここはあなた達のお店だからね 経営には口出さないから好きに作ってってね」
「ここは たこ焼き お好み焼き 焼きそばはもちろんやけど あっちの家庭料理も一品メニューで出そう決めて来たんや」
「あー お酒も楽しめそうなメニューなのね」
「せやな 日本のメニューを知ってもらうのも大事や」
「制服もな 和服にしよおもてるんよ」
「それは人気でそうだね!cafeの制服も人気だったけど 和服もいいかも!」
「これはいそがしなるで」
「やることはいっぱいやぁ」
「さすがにすぐ開店しろって何て言わないから じっくり考えてね」
「ありがとうなぁ」
「ほんまになぁ」
「スタッフのみんなも給金は月金貨10枚 家賃食費は無料で考えてるからね それは期待してていい あと必要な物とかも経費で落ちるからね。」
「アサミちゃん そんなに出してだいじょぶ?えらい月給たかいんちゃう?」
「あーだいじょうぶだよ どのお店も文化を広めたいから採算度外視なんだ」
「なるほどなぁ うちの子達がもう一人前ってなったら2号店とかもできて広まっていくんやな」
「うん ユーナも1号店から3号店に移ったみたいにね」
「いくら儲けが出なくてもええいうてもうまいもんを出すちゅうことはかわらんのや」
「せや 繁盛させてみせるわぁ」
「あはは 楽しみだよ!」
双子とスタッフも充分やる気になったようだ。
ちゃくちゃくと開店準備を進めていった




