勇者報告と褒美
姫様が勇者になったという事でアサミは姫様と王城に事情説明だ。
王城
「なんだって?!」
「えーっと 姫様と残りの現地人のジョーカーメンバー全員が勇者化しました。」
「ええっ!私とジョーカーメンバーが勇者になりましたっ!すっごいですねっ!」
「アサミ それは本当なのかっ?」
「ええ 姫様 陛下にステータスを」
「ステータスオープンっ!」
「ほっ っほんとのようじゃな・・・アリステラよりワシが勇者となると思ったのにのぅ!」
「陛下が勇者など国が混乱しますぞっ!」
宰相さんもっと言ってやって!
「今回の現地人勇者化は 現地人でも勇者になれたということもあって勇者召喚しなくてもいいのではないか?という意見で国が大幅に意識が変わるかなと期待してます。」
「ええっ!そうですねっ! 異世界人だけが勇者になれるという思い込みがすべて覆されたのですっ!」
「ただ 注意してほしいのが 勇者称号は外れるかもしれないという事です」
「どういうことだね?」
「進んで戦争に参加したり 非道な行動などで剥奪されるかもしれません。」
「ありえそうじゃの そんな奴には勇者の資格があるわけがないと称号が判断しそうじゃ」
「ええ 私の魔王認定発言も結構ギリギリじゃないかと思ってました。」
「そうですねっ!ちょっと迂闊でしたねっ!」
「すみません!」
「それで 今回の訪問ジョーカー全員で行こうと思います。証明出来ることならやっておきたいので」
「勇者化の条件は搾れそうなのかね?」
「世界を守る心 正義感 勇気 あと多分ですが 勇者になんかなれるわけがないって思い込みを捨てるですかね・・ 異世界人しか勇者になれないって思いこんでた人が多かったようです。」
「そうですねっ!私は王女なので諦めていましたっ!」
「まぁ ポンポン勇者出て来られるのも困るんですけどね」
「確かにそうじゃの お主らの努力は知っとるからのぉ」
「私もこれからどうなるかわかりませんが シャングリラとアマテラスの為に戦うって言ったらなれましたっ! みんなが勇者なんだって言葉に納得したらなれた気がしますねっ!」
「それで勇者になろうってみんな自覚したのかもしれませんね。」
「ワシにもレベル的には適正があったかもしれんが ワシは王じゃ 攻め込まれたら戦争に参加せねばならん 来るなら来いという気持ちがあったからなれないのかもしれんのぉ」
「陛下 その考えはご立派ですが その考えは合ってそうですぞ」
「アリステラはジョーカーとして魔王の事を考え共に戦いたいと考えたからかもしれんの」
「そうですな 姫様は王女としての自覚よりアマテラス大好きですからなぁ ほっほっほっ」
「宰相 それはそれで困るんじゃが!」
「いえ 陛下 私も王女としての自覚はありますがっ!今はアマテラスの為に動くべきなんですっ!」
「ただの憧れだけじゃないと?」
「アマテラスは本来この世界には関係ないのですっ!それは私達現地の人間が不甲斐ない為なのですっ!私はそんなのは嫌なんですっ!私も共に戦い共に笑うっ そんな私になりたいのですよっ!」
「姫様・・」
「宰相よ アリステラは覚醒したようじゃの」
「そうですな まだまだ子供だと思っていましたが ご立派ですぞ姫様」
「ええっ!シャングリラの為 アマテラスの為っ!様々な理由はありますがっ!私は勇者として出来る限りの事をするつもりですっ!」
「分かった アリステラよ お主に何が出来るかはまだわからんが 勇者として世界を守れ ワシらも負けんがなっ!」
「はいっ!陛下っ!私にできることをっ!」
「陛下 ちょっとこれから先不明なことが出来てしまいました」
「何かね?」
「この世界にはこの大陸だけではないという事に気づいてしまいました。ここより小さめな大陸と島が密集してる所もあるそうですね?そこが魔王発生する可能性があります。」
「この大陸だけの問題じゃなかったな。確かにそちらに発生して知らずに大規模極魔法でも打ち込まれれば大惨事じゃろうな・・」
「まぁ 極魔法くらいじゃアマテラスは傷つきませんが 他は違うでしょうね」
「ほんとお主ら規格外じゃの?聖結界もバージョンアップしたとか?」
「新スキルのイージスですね 2000までは無傷になりました」
「それはもぅ・・なんとも・・ワシらは国じゃ 死ぬわけにはいかんから弱いのを大量に討伐してきたが それがあればまた効率よくレベルアップできるじゃろうな」
「ええっ!最近伸び悩んでましたしねっ!2000までを大量に相手できるならばまだまだ強くなれますっ!」
「アサミよ あとで兵士にも付与頼めるかい?」
「ええ それが世界の為ならば」
「お主らのようなレベルのモンスターはワシらじゃ無理じゃ 万が一があってはならんからな」
「ジョーカーメンバーは新規勢を除き3500を超えましたね 姫様もリョウタもミッシェルもそのうち上がるでしょう」
「ほんと お主らが味方でよかったわい。」
「そうですな アマテラスが来てからというもの 国の笑顔が増えましたからな」
「ええっ!アマテラスに感謝をっ!」
「各国の召喚者を保護出来たら様々な事業の人員も補充できると思いますので まだまだシャングリラは盛り上がるでしょうね」
「はっは 頼もしいのう」
「陛下 アサミ殿の前に言っていた階層譲渡の件 これで農地を作る案件お願いした方がよさそうですな。最近 他国からの移住が多くなっております。食糧問題は早めに着手したい状況ですな。」
「作らねばならんか いくらアサミが異世界の消耗品を呼び出せると言っても限度があるじゃろ?」
「そうですね 今ですと800万枚は金貨がありますが 運営費もありますので 国が飢饉などに陥った際にお助けできるのは300万枚分の食料 消耗品などは無償提供する計画ではあります。」
「それでも充分すぎるというか なんでそんな大金持ってるのか不思議なんじゃがな。」
「まぁ 毎日あれだけのモンスターを倒してるとドロップ品などがすごいですからね。そのドロップ品はこちらの世界のお金に変える換金システムがスキルでありますのでいらない物はお金に変えています。」
「まるで錬金術のようじゃの。倒せば倒すだけ金が増えるとか お主らにしかできんぞ」
「ただ これから何が起こるかわかりませんからね 必要な物を買うのにお金がなかった とかは注意したいですね」
「そうじゃ!やっとお主らに借りを返せる時が来たかもしれんぞ!」
「陛下?」
「宰相 あれあったじゃろ?あれ」
「あれと言いますと?」
「作ったはいいがほったらかしにしておった飛空艇じゃ!他の大陸にいくなら必要じゃろうて」
「ああ ありましたな。乗る機会もあまりになかった飛空艇ですな」
「そ それはいいのじゃよ!アサミ 飛空艇をもらってくれんか?」
「アマテラスもその件で今議論していました。作れるなら作ろうと思ってましたが よろしいのですか?ですが飛空艇自体は建設が楽しみといってますので追加で作るとは思うのですが」
「構わん 階層の代金と思え まぁ他にも国の文化を大幅に変えてくれた礼じゃの お主ら欲しい物がないといいよるしの!」
「ええっ!そうですねっ!アマテラスの活動により民の就職率も上がり生活が豊かになりましたからねっ!そのくらいはさせてくださいっ!」
「宰相 早速整備と清掃などを手配してくれ 納品はもう少し待っておくれ」
「かしこまりました」
「ありがたき幸せ これで別大陸調査が捗るでしょう」
「ワシらも力になるからの 出来る限りの協力をしよう」
「ええ アマテラス一同これからも世界の為に」
会議室
「なんか 王城行ったら飛空艇もらっちゃったよ。」
「なんだそりゃ!!」
「今までの礼だって あと階層で農地作りたいから譲る代金かなぁ」
「じゃぁ 作らなくていいってことかい?」
「いえっ!私もゲンゾウさんの飛空艇は見たいので それとは別に作ってくださいっ!」
「予備として考えればいいってさー」
「まぁ もらう飛空艇の性能もわからんしな。ゲンゾウ 最速の奴を頼むぞ」
「MPは腐るほどあるから燃料で使うなら任せてよ!」
「まぁ大体の構想はできたからね みんなが訪問を終わるまでには完成させたいね」
「その後は 別大陸か 俺もいきてええええええ」
「シャングリラの飛空艇運転は スキル付与かなー?」
お知らせ:操縦や点検などの知識は付与できます。問題ないでしょう。
「お知らせさんもそう言ってるね。」
「ほんと お前はっ!規格外だなっ!」
「ジェイドさん 今更だよっ!」
「さすがお姉様ですっ!」
「訪問まであと半月か まぁめんどくせぇ事が多いだろうな」
「やるしかないよね!」 「ええっ!」 「なんでも力になるよ!」




