説得
「俺の事か?」
「何奴!?」
「それはもういいですの!」
「姉ちゃん達 さっきのバンド最高だったぜ!」
「ほぅ 見どころがあるじゃないか サインやろうか?」
「ダリアちょろいな!」
「ありがとう~ ずっと練習してたのっ!」
「ルナはうれしそうだからいいや。」
「ひどくないか?!」
「初めましてキミがもう一人の召喚者かな?私はシャングリラ勇者アサミ アマテラスって異世界人保護の組織の裏ボスもしているよ 保護のほかにアニメとかマンガとかメイド喫茶とか広めてるんだ。あ 魔王対策もしてたね。」
「最近魔王対策してなかったしねぇ。 私はアマテラス所属の勇者カオリ~」
「同じく勇者のミズキです」
「私も同じ 勇者のルナです」
「私はー ドリアンの勇者のミカですー」
「あとの者は 勇者ではないんだがアマテラスで冒険者PTのジョーカーの仲間だ。」
「ああ 姉ちゃん達 挨拶ありがとな アニメとかあるのかよ!俺はバナーナに召喚されたリョウタだ。中2だよ。」
「ドリアンに バナナってひどくない?」
「他にもワリーノとかフリーダムだしな・・ 異世界人が関わってそうだな」
「まぁ それはいいんだ。リョウタ君 なんで戦ってるの?」
「ん- そうだなー 特に理由はないけど なんか魔王とか言うのがくるんだろ?逃げたら漢じゃねぇって思ったんだよな!」
「国のリョウタ君の扱いとかどう?ひどいことされてない?」
「初めは何だガキかよって扱いだったけど 一人旅でレベル上げたら結構強くなってさ エライ騎士と試合したら勝ってからちゃんと認めてくれたっと思うかな」
「ムリやりじゃないんだね?」
「まぁ そうだなぁ 確かに初めは魔王ってなんだよ ふざけんなって思ったけど 困ってるなら助けたいって思ったんだよな!」
「すごいねリョウタ君は つよいよ・・。」
「どうしたんだ?ルナ姉ちゃん」
「私は召喚に巻き込まれてクラスメートに強制的にPT組まされて怖い思いして部屋に閉じこもって逃げたから。」
「あぁ 俺は誰もいなかったからさ!俺が頑張ればなんとかなるならやるしかねーじゃん!」
「それはその国じゃなきゃダメなのかな?私達と協力して魔王に立ち向かうこともできるんじゃない?」
「そうするとバナーナはどうなるんだ?」
「それは相談しないとダメだけど そこまで状況悪いの?モンスター被害とか」
「そこまではひどくないけど あと3年だっけ?何があるかわからないからな」
「リョウタ君~ 私はさっきも小学生と間違われるくらい小さいけどー リョウタ君もまだこっちの世界じゃ成人してないんだよー? 大人もいるんだからー頼ることも大事だよー?」
「ああ わかってる。でも この世界の人がレベルが低いから大人でも苦労してるって聞いてどうしても見捨てられなかったんだよ。」
「わかった でもキミを一人でほっとくわけにはいかない。私達からの補給とかは受けてもらえる? いつでも頼ってくれていいんだから」
「アサミちゃん いいの?リョウタくん一人にしても」
「うーん 決意固そうだし ちゃんとしてるだろうけどちょっと心配かな」
「死に急ぎ野郎ですわね」
「ちょ そりゃないぜ。そこまでバカじゃないよ俺!」
「じゃぁ 今レベルいくつなんですの?」
「578だ!」
「あー・・・・」
「うん これは危ういな」
「リョウタ君 それじゃ何があるかわからないから 少しうちで修行してくれる?」
「修行?」
「多分異世界人のスキルとかで頑張ってきてるだろうけど レベルが圧倒的に足りないんだ。1000とか超える相手は即死攻撃もしてくるからね。」
「そんなのもいるのか!?」
「うん キミの気持ちは私達も応援してあげたいけど ちょっと不安だよ。」
「姉ちゃんはレベルいくつなんだ?」
「ステータスオープン」
「うわー アサミちゃんつよいんだねー」
「なっ 3674!?マジかよ!うわっ知らないスキルと魔法ばっかだ!」
「うちのアマテラスは2000~一番高いので私達の師匠で3791なんだ。」
「その魔王が何やらかすか知らないしレベルも知らないが
この国の兵士 全員1500超えてるぞ 魔王に挑むのか話し合いで解決するのかわからんが
一応魔王対策で上げている。それも私達の修行法で上げたんだ」
「少しは頼ってくれないかな?それとも頼りない?」
「俺が甘く考えてたってことか?」
「いや その年でそのレベルだとSランク冒険者の3倍は強い リョウタ誇っていいんだぞ!」
「リョウタ君 守りたいって気持ち本当なんだよね?」
「ああ!ウソじゃない!俺だって勇者称号はあるんだ!」
「やっぱり 意思が関係ありそうだね。」
「そうだねぇ 守りたい心 正義感 勇気 これが条件なのかな?」
「わかった。この大会が終わったら 一通り死なない程度にスキルを付与してあげる。キミはワリーノの召喚者とは違うみたいだからね。」
「ワリーノ?なんかあったのか?」
「国に捨てられて100人くらい殺した。今はうちで死なない様にご飯とかあげて閉じ込めてるけど」
「国に渡したら即死刑だからね。一応日本人としてはどうにかしてあげたいけど それくらいしかできないんだよ。」
「それがさっき言った私のクラスメートだよ。最後は暴走してほんとに怖かった あっちこっちにケ ンカ売って 捕まえにきた兵士を殺して私置いて3人とも知らない間に逃げちゃったし。」
「俺もいつかはそうなるかもってことか?」
「違う キミは勇者称号をもらってる 勇者って認められるのは簡単じゃないって女神様が言ってた。偽物の勇者なんてそこらにいっぱいいるともね。 それはリョウタ君が自力で勝ち取ったんだよ?」
「多分 称号はやばいことしたらすぐ外れると思うんだ。暴走しないって約束出来るなら いつでもここにきてご飯とか食べてっていいよ。 ん-そうだなー ここにくる転移魔法も付与しようか。
たまにくる近所みたいに考えてくれていいよ 補給はしてあげる。私のスキル 日本からの買い物だし」
「なんでそこまでしてくれるんだ?」
「私はー わかるなー 同じ日本人なら助け合うのは当然だよー」
「まぁ 私は善人じゃないよ?同じ日本人でもクズだったら倒すと思う。今回の100人殺しにはね 女性をむりやり襲ったってのも入ってるんだ。そういうのはもうどうしようもないからね。」
「それは・・・」
「なんてひでぇことを!許せねぇ!」
「私達はこの世界である意味 異質だからね。簡単に罪を犯せる力を持つって怖いことなんだよね」
「確かにミズキの言う通りだね 私なんてバケモノ扱いみたいなもんだし!」
「アサミちゃんそんなこと言わないでよ・・」
「ありがとうルナ でも自分でもいくらなんでもひどくない?!チートって言われてもしょうがないよ!」
「アサミちゃんはバケモノなんかじゃない!私の勇者様なんだ!」
「わかったからありがとね。」
「わかった!俺も修行する!しばらく世話になっていいか!?」
「ああ 死なないように鍛えてやる!」
「ダリアちゃん いつものメニューはやめようね。」
「ちゃんと人に頼ることを覚えてほしい。私達はいつでも待ってるからね。」
「ああ!姉ちゃん達に迷惑かけないように頑張るぜ!」
「この世界にきて 誰にも甘えられなかったんだよね?たまには好きなだけ遊んでみたら?」
「遊ぶって言ってもなー!遊び道具なんてないし!」
「ふふっ 私のスキルに恐れおののくがいい!」
「まぁそれとしてだ リョウタ これから ちゃんと転移を付けてもらってうちに来て報告頼めるか?きついようだったら援軍を出す」
「私達の知らないとこで変な動きがあったら手遅れになるかもだからね。」
「悪いな 俺がわがままだから」
「いや いいんだ 戦力を拡大できたと思えばな。」
「それはそうと ミカさんの件どしようか・・・」
「ああ いっそ この大会が終わったら 修行するとか言えばいいんじゃないか?」
「まぁそれが一番早いかもね わざと負けるとか考えないで」
「ミカちゃんは 逃げたいのか?」
「ん- なんで私だけ 姉ちゃんついてないのかー 謎だけどー」
「なんかー利用されてるだけな気がするからー」
「間違ってない 勇者召喚で勇者を呼び出せば 国は他の国に偉そうにできるからな」
「やっぱりー 私が勇者になっても召喚続けてたしー 戦力増強もあるだろーけど 政治問題だよねー?」
「ええ その通りですわ 召喚で国に捨てられた赤子もいるというのに。」
「この世界が本当にどうにかしている!」
「マジか・・ 使われてただけだったってことか?」
「リョウタ君のバナーナがそうかは知らないけど ワリーノとフリーダムには前科があるからね。」
「確かに国にモンスターが襲ってくれば リョウタが倒せば助かる人はいるかもしれないが
国は何考えてるかわからないからな 完全に信用したらダメだ その時は逃げてこい」
「まぁ うちの国が一番わかりやすいよね 王様が 勇者召喚なんか気に入らん 実力で勇者を勝ち取れとかいって 自分らもレベリングしてるし他の世界に任せてられるかって感じ」
「おお かっこいいな!王様!」
「とりあえず リョウタは修行しながら遊べ ミカは好きなことしていい。けど働け!」
「まぁ 3時間でレベル100~1000行ったのみたからねぇ。 何年もしろとかじゃないよ。」
「おそろしいな!」
「その分スキル把握とか大事だぞ。基礎運動もしないとレベルに振り回される」
「私はー なにできるんだろー?メイドさんもいいなー。」
「ゆっくり考えていい 2人とも食費家などは用意する。」
「マジか!それなら修行に集中できるな!」
「ただ エロイ事したら多分 アサミに殺されるぞ 得にルナにしたら」
「もぅ!ダリアちゃんったら!」
「確かにそれはやめてね。アマテラスってほぼ女性だからしかも全員2000オーバー違う意味で気を付けてね!」
「あははー リョウタ君 きをつけないとねー」
「しねぇよ!そんなこと!ちゃんと告白して付き合ってからだろ!」
「ピュアかよっ!」
「さって とりあえず今日の大会終わらせてから相談しようか。」
「ああ ミカ 余り気乗りしないだろうが殺さない程度でやっていい。リョウタもだ。」
「まぁ 腕試しに来たんだしな!」
「私ー 保護してもらいにきたのにー なんでー!」
「終わったら好きなもん食わせてやるから!」
「しょーがないかー」
「ミカちゃん 当たったらよろしくな!」
「ていうか エキシビジョン 組み合わせまだですの?」
「完全にくじ引きだってー 対戦相手知ってて対処法準備してたら面白くないじゃん」
「強敵は師匠だ 当たりたくないなー」
「まぁ なるようになるのですわ」
「てか 私 不利じゃない?!」
「ミズキちゃんが一番反則だと思うよ?」
「負ける気しかしなぁーい」
「カオリちゃんはちゃんとして!」
「あはは!おもしれぇ姉ちゃん達だな!」
「そーだねー これから楽しいかもー」




