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ルナへの依頼

ルナのcafe演奏は爆発的に人気が出て 立ち見までできたくらいだ。

こちらの世界の人は まずピアノを映像の中でしか知らない。

ピアノがまずないのだ。

そのピアノを珍し気に最初はお客も見ていたが

ルナが座り 指を動かし 音を奏ではじめた時 一斉に場が静まり返った。

ルナのまず 初めの選曲は よくカフェで流しているアニメのオープニングだった。


ああ この曲知ってるって誰かが聞き始め音に耳を澄まし行儀よく食事も止め聞き入った。

みな 自分の知ってる曲がピアノアレンジになってることに気づき喜んだ。

この世界 アマテラス関連の仕事には 映像が当たり前に出るようになってからは

あまり気にならなくなったが 記録媒体など高位の魔道具でないとほぼ存在しない。


なので cafeで流れる音楽映像 映画館の上映などでもとても驚かれる。

それを再現できる音楽家などいなかった。

そんなルナの活動は大きな評価を受けていた。

ルナ本人は 地球の作曲家さん ごめんなさい!と思ってるのだが・・


そんな中 やっぱり興味を持つあの子がいるのだった。


王城

なにかあれば呼ばれるようになってすっかり常連さんである。

あれ やっちゃいましたぁ?とかいつものアサミは思うのだが今回は関係ない。


「さて アサミよ。またいい文化を広めてくれたな。」

「いえ それは全部こちらの異世界人保護したルナの特技なので 私は何も関係ないです。」

「ほぅ ルナよ。そなたも被害者であったか・・・。すまんの この世界の為に・・」

「いえ お初にお目にかかります。異世界日本からの勇者召喚できましたルナです。」

「また起こったか。」

「いえ陛下 さらに起こったわけではないですね。ワリーノの6人のうちの一人です。召喚時期はミズキと一緒でした。」

「はぃ ミズキちゃんが来ているのを気づかずに他の4人と慌てていて そのまま見逃してしまったのは深く反省してます。」

「いきなり呼ばれたのだ。混乱してしまうのは仕方あるまい。災難であったな。」

「いえ もう少し気を付けていれば すぐにアマテラスにも気づけたので私の自業自得です。」

「して 他の4人はどうしたのじゃ?」

「一人はモンスターに殺され 他はワリーノの兵士を殺して逃げました。」

「は?どういう?」

「1人モンスターに殺され ワリーノに戻るまでは復讐のようにモンスターを殺していました。

戻った時 国が育成が遅いと言ったので ヤケになってケンカをしていたら 兵士に連行されそうになって殺したそうです。私がいない時だったので聞いた話ですが。」

「この荒れた召喚者の行動に ルナは一切関わっていません。もうついていけないと部屋に閉じこもってたそうですから。」

「わかった。ルナよ。つらいことがあったな アマテラスに保護されて本当に良かった。」

「はい 今は音楽活動もできてやる気まんまんです!」


「その3人だが国もできる限りのことをしよう。」

「陛下 その件でご提案が」

「どうしたアサミ?」

「国の入り口などの検査で鑑定士を配置していただければすぐにその3人をアマテラスで捕縛したいと思います。その3人は500以上というのは確定していますので我々が出た方が早いかもしれません。 これが案が1つ目」

「2つ目は?」

「武闘会に来た場合はわざと見逃して参加させてください。ボコボコにします。」

「格が違うと知らしめるにはいいかもしれんが 国民に被害があるのは困るのぉ。」

「ワリーノからの勇者だと宣言すれば下手な事できないのではないでしょうか?」

「まぁ アマテラスからは逃げられない 宣言した以上も逃げられない どっちも同じことか?」

「まぁ そうですね。私のスキル 面白いのができましたから。」

「またか!!!お主何度余を驚かせれば気がすむのじゃ!」

「今回は特定召喚です。 一度見た人を呼び寄せます。(まぁ 位置情報で呼び寄せるだから間違ってはいないかな?)」

「アサミちゃん 魔王からは逃げられないみたいなもの?」

「まぁ 私は勇者だけどね!」

「まぁ それは・・・またなんとも・・・ お前はいったいなにを目指しておるのじゃ!?」

「正義の味方とか気取るつもりはありませんよ?今回はルナの為です。いつまでも過去の存在がうろついてるとルナが進めませんから。」

「アサミちゃん・・・」

「まぁ そこにきたワリーノ勢がルナを見たらどうなるかわからんぞ?囮にするようなものじゃないかね?」

「いえ 陛下 私はアマテラスを信じています!」

「まぁ 来なかったらそれまでですが 今回は勝者にアマテラスから賞品の提供もしたいと思っています。」

「ほう それに釣られる自信があると?」

「異世界からのアイテム 希望に合うもの 3品 3人組なら3つでいいんじゃないですかね 知らないけど もちろん来ない場合の勝者にも希望の品をプレゼントです。」

「それ・・・だいじょうぶかの?」

「多分これで釣れるんじゃないでしょうか?異世界のアイテムは元の世界の人にすれば手が出るほど欲しいものです。ルナのピアノもそういう類なので」

「まぁ 来ないなら来ないでいいんですけどね。ですが、予選参加者からのリストはいただきたいです。」

「ああ それは渡しておこう。それでワリーノの件が片付くなら というかワリーノでどうにかするべきなんじゃがの」

「プライドないんじゃないですかね。」

「ははっ こやつめ いいよる。」

「では ルナよ。囮に使うようで悪いが今度 武闘会があるのだがそこで演奏を披露できないかね?」

「屋外ですと 音があまり届かない場合があります。」

「そこは魔法で拡声できるように準備しよう。そこでお主の演奏 アリステラの歌で開幕の音楽を

披露してもらえないだろうか?」

「陛下 私は演奏はできますが 会場の進行などはまったくわかりません。それでもいいんですか?」

「まぁ あと2か月ある。アリステラも歌いたいと言っている。ワガママを言うようですまんのだが

ルナが引き受けてくれるのなら 打ち合わせをしてみてくれんかね?」


「練習を度々行う許可が下りれば受けたいと思います。」

「ああ ちょくちょく アマテラスの倉庫に遊びにいってるからな。しかも アリステラはもうレベル1300を超えておる 今まで少々過保護すぎたのかもしれんな」


「つおいんですねー。」

「ああ 自慢の娘だよ。」

「では 挨拶させていただきます。」

「ルナよ そなたの演奏は 人に大きな感動を与えるだろう。なにやら自信がないように見えるが誇ってよいものだぞ?」

「はい!ありがとうございます!」

「アサミよ 大切にな。」

「はい」




「では行こうか」 「緊張したぁぁ」

「まぁ 次も違う意味で疲れると思うけど・・・」

「何が待っているの!?」

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