ワリーノ召喚者の対処
「さて たのしい雰囲気なところ悪いけど ちょっと注意しなければならない事ができたね」
「ああ ワリーノ召喚の後の4人 一人は死亡したらしいが 3人は兵士を殺して逃亡中だ。」
「現在 指名手配の手続きはしていますがまだ行方不明ですね。」
「最悪なのは 俺ら500じゃん!? 国とかも攻められるんじゃね?とか思うことだとおもう。」
「ルナ そこのとこはどんな性格なんだ?」
「ん- 暴れる前は 少しくらい迷惑かけても誰も注意しないし いいでしょ!って感じでした。
ノリでなんでもやろうとしたりで 見てて怖かった。でもそれを止めれなかった私も勇気を出すべきだったと思うんです。」
「まぁ 何かしら強制的につるまされてたんだろ?女の子が抵抗するとどうなるかわからん。
それはどの世界も一緒だ。」
「今は 仲間が死んで 国にも見捨てられて 荒れまくって誰彼かまわずケンカ売っていました。
私はもう関わりたくない。って泣いて部屋に閉じこもるくらいでなにもできなかった。」
「ん- 下手にSランクより強くなったから 最強気分になったのかもしれんな。」
「まぁ500の3人なんてミズキ一人でも処理できるからなぁ」
「まぁ やらないけど・・」
「ミズキちゃん そんなに強くなってるの?」
「ミズキの場合は特殊だからなぁ・・」
「多分 本気で来られたらジョーカー何人かはやられるかもしれないな。」
「ええ・・ どんだけ強くなったの?」
「でも 私のスキルは 皆の技と魔法がないと成立しないよ?」
「ミズキのスキルはね 私達がスキルや魔法を使ってる姿を描けば その技が飛び出すって感じなんだよ。スケッチブックにずっと描きためればそれの一斉攻撃されればただじゃすまないだろうね。」
「猫出したりするスキルじゃないの!? 私虫も殺せませんって顔してるのに!」
「ミズキは見た目詐欺だよね」
「いいんちょ~なのに~」
「もう 委員長言わないで!」
「あはは」
「でだ もしこの国に入国しているなら まず目指すのはここだろうな。」
「まぁ 撒き餌みたいに目立たせてるからね いい目印だと思うよ。」
「う・・ それ言われると撒き餌に真っ先に引っかかっちゃったんだよね 私は」
「まぁ ミズキもルナも戦いが怖くて保護できたのはよかったと思う。」
「戦えない子を保護する意味で私は勇者召喚を止めたかったんだ。こっちでは救世主だなんだ言われても ようは誘拐だからね。
いくらこっちの世界がやばいって言っても 召喚された人はどんな状態かわからないしね。」
「ええ 私の娘もそうです。召喚されたのは1歳でした。」
その言葉にルナは絶句する。
「本来 勇者召喚っていうのは 認められた儀式じゃないんだ。女神様に直接送られた私は公認勇者みたいな感じだけど ムリヤリ召喚された異世界人は勇者になれるかも微妙なんだ。
私も称号が勇者と認めたのはカオリとミズキくらいしか知らないし」
「ああ それに どんな性格 犯罪歴 年齢 すべて無視のランダムだ。」
「ええ アスカみたいに戦うこともしゃべる事もできなくて召喚されて捨てられた子もいます。」
「勇者ってのは国が勝手にそう呼ぶだけで ただの一般人の人がほとんどなんだよ。そんな一般人にいきなり戦ってくれとか おかしい。」
「フリーダムもひどかったがワリーノの対応も最悪だな 火に油注いだようなもんだ」
「フリーダムの方がかわいそうだと思うけどな ジョーカーを完全に敵に回したんだ。」
「フリーダムはみんなの母国だろうけど 私は好きじゃないなぁ」
「フリーダムってのがアスカちゃんを捨てた国?」
「ええ 私はそこの神殿の聖女でした。使えないから神殿で育てろ いつか役に立つかもしれない。そう言って捨てました。」
「ひどい・・・。」
「そこで私はアスカを連れて国を捨てジョーカーに出会ったんです。もう国がどうなろうと知りません。」
「まぁ それをなかったことにしようとしてアスカとマリアは襲われたんだけどね。許せるわけない。」
「この国は勇者召喚はしないの?」
「ここの陛下は武闘派だからね。そんなのに頼るくらいなら自分らが強くなるって
感じだし 勇者の認定が召喚に頼らないで武闘会の優勝だったから私もこの国の勇者ならなってもいいって思ったんだ。暮らしてみると楽しかったし 王族もみんないい人だしね。」
「国でそんなに違うんだね・・。」
「そういえば今だに 王子見たこと無いけど ミズキ並みの影の薄さなのかな?」
「影薄くないよ!」
「まぁ かわいいが地味ではあるとおもうぞ。」
「もっと露出した方がいいですの。 ビキニアーマー着ます?」
「着ないよ!!そんな痴女みたいなかっこ!」
「ダリア 言われてるよ?」
「ああ 昔ダリアは着てたな あれ趣味じゃなかったのか?」
「ああ 俺もなんて言っていいかわかんなかったぜ」
「店員に素早さがあがるって騙されてたらしいんですの」
「もう やめてくれ!!!」
あははとみんなの笑い声。
「まぁ 今回はワリーノがひどい対応をしたって事だな。 復讐されてもしょうがないぞ。」
「本人たち そこまで余裕あるか知らないけどね。」
「まぁ 私達の噂を知らなかったんなら 武力制圧で乗っ取れるとか思うんじゃないかな?
それほどまでにアマテラスはおいしい。」
「今の財産 500万金くらいはあるしね。」
「それって日本円でどのくらいなの?」
「5000億くらい・・・?」
「言ったでしょう?資金は潤沢にあるって」
「まぁ こんなことできるのはアマテラスくらいじゃて どこの国に構成員100未満の新組織がそこまで資金あるっていうんじゃ・・」
「すごいよねぇー カップラーメン何個買えるんだろ?」
「カオリは庶民だな・・」
「まぁ うちには一人も貴族なんていませんけど」
「本当なら勇者なんて 偉業を達成したら王や公爵にでもなれるんじゃがのー」
「そういうのはいらないよ。街歩けなくなりそうだし。」
「たしかに・・お前買い食いとかしてるもんな。」
「それにしても もう少し給料増やしてもいいと思うんだけどね。」
「いや 今でももらいすぎだ。」
「ああ もちろん ルナにもちゃんと予算計算はしてるぞ 給料も期待してていい」
「そんな 入ったばかりなのに悪いです。」
「その分 文化を広めてくれるならいい。 今の所 楽器演奏はルナだけだ。」
「はい ありがとうございます」
「話は飛んだな ワリーノの3人 これはもう500を超えてるそうだ。
出会って交戦になったら迷わず捕縛してくれ。俺らには大した相手ではないが
国民とかを盾にされたら面倒だ。」
「ルナ そこまで非道な奴だと思うか?」
「わかりません。今どんな精神状態なのかも・・」
「まぁ暴れるようだったら どこかに隔離するしかないと思うが」
「それは仕方ないと思います。殺してるんですもの。被害がまた出る前に償ってほしいです。」
「まぁ 間接的に殺すことになるかもしれないが みんなは覚悟あるのか?」
「魔王プレイされても困るんだよね・・」
「どっか死なないとこで自力で生活してもらうとかがいいと思う。 ダンジョンの中に階層作ってもいいし」
「まぁ ルナは相当恨まれるだろうから 面会は禁止だ。これは命令だ。」
「そうですね。殺されないで静かに暮らせる環境があるならその方がいいと思います。」
「私達は悪性モンスターは殺すけど 人殺しを喜んでする集団じゃない。そこは間違えないようにしないとね。」
「でも そのうち国同士の争いもあるかもだぞ?」
「そうだねぇ・・・」
「あ!いいこと考えた!」
「ん?なんだ?」
「ダンジョンの新階層を最大限に広げて シャングリラごとダンジョンに移植すればいいんじゃない?」
「まぁ お前ならできそうだな・・」
「こわっ・・ おまえ人間の発言してないぞ・・!」
「もう あなたなんなんですの!」
「自分でも最近おかしいって自覚してるけど・・・改めてはひどいなぁ・・」
「その3人組が500を超えてもっと強くなってたら 普通の国じゃ抑えられないかもしれないな・・ そん時は不本意だが 出てもらう。」
「捕縛するなら各自の判断でしてもらっていいが絶対逃がすな。」
「また あまりにも非道な行為をするようだったら しょうがないな・・」
「死なない程度に煽ってボコボコにしてやれ。」
「以上かな。んじゃ ルナちゃんは 部屋の用意とかするからついてきてね。
大体は日本の家具が使えるようにしてあるからすぐわかるよ。
ゲームとか趣味倉庫は好きにしてくれていいよ。」
「うん ありがとう。」
「やっぱり アサミちゃんくらいのレベルでも人を殺すのは怖いの?」
「私は青臭いとは思うけどアマテラスのみんなの為の勇者でありたい。」
「進んで殺すようなことはしたくないけど 昔女神様に言われたことがあるの」
「どんなこと?」
「人を殺さなきゃいけない選択もあるでしょう それがいつかはわからないけど
アマテラスの誰かが殺されそうになった時は迷わないと思う。」
「大切な場所なんだね」
「ルナちゃんにも いつかそんな場所になってほしいな。」
「うん・・ そうなりたい。」




