宴会
ピアノの事は本人に買わせることにした 始まりから妥協してはいけない。
遠慮していたが 選んでいる時 目に止まっていたものをポチったら諦めた
なにせ 別荘 cafe 練習部屋と数台買わないといけないって言ったら呆れていたからだ。
まず 皆の前で2、3曲弾いてもらった。
この世界にピアノはないらしいので 生演奏に興奮していた。
スキルを使えばだれでも弾けるとは思うがそれはなんか違うと思う。
努力の成果ってやつ?そういうのを感じて皆感動したようだ。
彼女は今まで ずっと我慢していたのだろう。
グループの暴走とモンスターとの戦い 慣れない世界での生活
ずっと押さえつけていたものが解放されて弾いてて気持ちよさそうにしていた。
「これからは みんなに喜んでもらえるように必死に練習して認めてもらいたい!」
と まぶしい笑顔で宣言した彼女はとても頼もしかった。
「まぁ これから必要なものがあったら相談してね。」
「仕事用の予算は月5000金までは準備してるから」
「そんなに・・・・」
「まぁ 趣味用のオタク系の予算も月5000金だがな・・・」
「どんだけ買うの!」
「まぁ 今のルナちゃんの価値は相当な物だと理解してほしい。」
「ああ そうだな この世界に ピアノはないんだからな」
「演奏家として有名になるといいのですわ。そのうち国からもオファーがくるでしょう」
「でも 私 オリジナルを作曲できるわけでもないのに・・」
「アマテラスがどんだけ異世界の物に頼ってると思ってるの・・・あっちの世界じゃ犯罪になるよ・・」
「まぁ 確かに映画泥棒以上にひどいことしてるな。」
「ぱくりだらけだよぉー」
「初めはコピーでいいじゃないですか。感動させてるのはほんとなんですよ?」
「そういうのも勉強してみる。手伝ってくれる?」
「アマテラスはただ保護して終わりじゃないからね。成功するまで守るんだ。」
「みんなに会えてよかった・・ 夢を諦めなくていいなんて思わなかった。」
「俺は あんまり音楽とかよくわからねぇけど 嬢ちゃんの演奏はかっこよかったぜ!」
「そうだな 俺らじゃムリだもんな。それを仕事にして誇りを持っていいと思うぞ」
「ええ 素敵でしたね~」
「慣れてきたら cafeの演奏の予定も立てないとね。」
「ええ みんなびっくりしますよ!」
「もふもふ メイドの接客 おいしいデザート 女性の美容品 それに生演奏が加わるんですから
もう満足でしょうね。」
「まぁ そろそろネタが尽きてきたけどね。」
「ネタ~?」
「そうか・・・ 寿司屋か・・・」
「そっちー?」
「みんな こっちの世界で生魚って食べるの?」
「海が遠いからな まぁ海の地元のやつは食うんじゃないか?」
「ん- とりあえず 異世界買い物で出来上がりを食べてみようか」
「ルナちゃんの出発のお祝いだね。」
「甘い物ばかりじゃちょっと最近きびしいしね。」
「お寿司かー ひさしぶりぃー」
「とりあえず 人数も多いし いっぱい出すから」
「まぁ 体に合わないと思ったら食べなくてもいいからね。」
テーブルいっぱいに寿司を出す。
酒が飲みたいって言う人がいれば 日本酒を出してあげた。
日本酒がとても気に入ったみたいで 追加注文が殺到した。
「いいのかなぁ 私達高校生なのに。」
「おまえらの世界の飲酒がいつからか知らないが こっちは14歳からだ!」
「統括 たのしそうだねぇ」
「ああ こんなに酒に合うの黙ってるなんてひでぇじゃねぇか!」
「こっちの人ってあまり食べないイメージだったからね。」
「タコとかイカを悪魔だとかいう人おおそうだしね。」
「まぁ クラーケンとかはいそうだけど。」
「まぁ食べてみないとわからなぁい。」
「あ 今度タコパしない?」
「いいねぇ!好きな具持ち寄ってもたのしそうー」
「いつもこんな賑やかなの?」
「うん 異世界に呼ばれた私達にとって 大事な仲間で家族だと私は思ってる。」
「そうだね 召喚された私達にとって 家族の愛情はもうほんとはもらえないかもしれないけど
こんなにいっぱいの家族が出来たと思えば素敵じゃないかな?」
「パパママに会いたいけど でもそれに負けないくらいに楽しいかもしれないね。」
「いきなり家族だなんだ言われても困るだろうからゆっくりでいいよ」
「ああ アタシ達は仲間になったひとを絶対に裏切らない。そんな気持ちでアマテラスにいるんだ。」
「まぁ ほんとの家族になる二人もいますけどね。」
「あわわ・・・」
「やめろよ 照れくさいだろっ!」
「まぁ うちは女性が多いから少しは怖くないんじゃないかな ジョーカーはみんな女性だし
ほぼずっと師匠も行動してるけど おじいちゃんだしね。」
「なんの まだ若いもんには負けんぞ!」
「あはは!うん でもずっと男の人とパーティむりやりだけど一緒にいてずっと危険な状態だったんだと思う。」
「そうだね。 あー みんな改めて言っておくけど 女性に乱暴したりするのを見たら半殺しにして構わないからね 私が勇者権限でなんとかする。」
「アサミちゃんったら!」
「まぁ しょっぴきすぎるなよって 陛下に言われたけど!」
「アサミの嬢ちゃんが本気出したら 牢屋が痴漢だらけだぜ!」
「あー 思い出しましたわ 初対面での痴漢騒動。」
「ああ 懐かしいな ジェシカが被害者だったな。」
「ええ いきなり目の前にアサミさんが転移で現れて助けてくれました。
犯人は大事なとこを蹴られたみたいですけどね。」
「かげきぃー」
「うちの姫様も 女性が弱い時代はおわるんですっ!って張り切ってたからなぁ」
「ああ 言ってたな あんな姫様ならここは安泰だと思うぜ」
「まぁ 王妃様にエリクサー20本くらい献上したからどうなることやら・・」
「あれ流したのか!?」
「ええ 悩んで決めることにしましょう とか別れ際に言ってたけど 速攻使いそう!」
「エリクサーって ゲームによく出てくる全快アイテム?そんなに有名なの?」
「あっちのゲームとかだと全快くらいだけど こっちのは効果が凄まじかったんだ。」
「病気回復 部位欠損 若返りも追加なんだ えらいやつはアサミに嫌われない様にするのに必死だろうな。」
「でも 今王妃様 40半ばくらいよね?それであんなに綺麗とか反則だよねー。」
「こっちは15くらいで結婚するみたいだから 子供がいてもそこまで年の差を感じないのかもね?」
「じゃぁ ジェシカさんは 行き遅れ気味だった?」
「もぅ!アサミさんのイジワル!」
「まぁ ジェシカは俺がもらったからな!」
「あはは まぁ あのジジイが奪ったとかザフトで文句言ってたけどね!」
「まぁ 俺もエリクサーで若返ったからな そこまでジジイってわけでもない」
「ほんとに若返ったんですか?!」
「ああ 前は50前だった。エリクサー1本で2歳くらい若返るみたいだ。」
「そんな まだ若く見える!すごいね!」
「でも 私達10代とかは飲んじゃいけないんだよ。」
「ええ 子供になりそうですもの。」
「体は子供 頭脳は大人!」
「おっとカオリ ストップだ」
「疑似不老だよな。多分即死じゃない限りずっと生きれるぞ。」
「名君だったら飲み続けてほしいって国上層部も思う国はあるだろうな~」
「みんな この世界を一生懸命生きようとしてるから 少しでもアマテラスがいい方向になればいいよね。」
「ですわね。私達が世界を変えるとまでは言いませんけど、何かのきっかけになればいいと思いますわ。」
「未来なんてわかんねぇが やらなくちゃいけないことは全力で だ!」
「統括かっこいいねぇ~」
「ええ 私の旦那さんですもん!」
「はーい ノロケはそこまでにしてくださいー。」
「とりあえず こんな組織なんだけど だいたいわかった?」
「うん まだ私に何が出来るか力が足りないと思うけど ここはあったかいよ。」
「ははっ!そりゃよかった!」
その場の雰囲気が守ってくれてるように感じるルナだった。




