ワリーノからの面接希望者
さて ワリーノからの面接か 召喚勇者かそれともただの移民かどっちだろうね。
まぁとりあえずは見てみないとわかんないか。
アキラ タカシ リュウジ アカリ ルナ
の誰かだったら確定っと。
「ミズキはここから監視映像見てて」
「揉めるかもしれないから?」
「うん そうだねぇ 何があるかわかんないしね。」
「では 面接は私がしましょうか?」
「そうだね エマ頼むよ。」
エマに任せておけば安心だ。まぁ少々厳しいけど。
「ここに異世界人がいるって聞いてきたんですけど本当ですか!」
「まずはどちら様か紹介してもらえませんか? 名前 年齢 出身 職業など自己紹介を 」
『うわっ きっつ』
『まぁ その通りなんだけど』
「あ すみません・・ ルナ 17歳 日本人です 職業は魔法使いってなってますけど 女子高生でした。」
「はい よろしくお願いします。それでここに来た経緯を教えていただけますか?」
『この子?』
『ああ 目立たない方だったけど確かにクラスメートの子だね。』
「私 ワリーノって国に勇者召喚って儀式で呼ばれて あ 他にも4人いたんです。それでいきなり勇者だって言われて・・」
「まぁ 各国で勇者召喚が行われているのは判明してますね。」
『4人って言った?ミズキ認識されてない?』
『そんなに私 影薄いのかなぁー 制服きてたのに!』
『そうだったらドンマイだけど・・・』
「4名で間違いありませんね。」
「はぃ!」
『ふぅ・・ 念押しされたね。』
『なんか悲しくなってきたな。』
「それではじめは 勇者だってお食事会とかパーティに呼ばれてたんですけど
レベル上げをして来いと言われて城から旅に出されました。」
「まぁ 保護してもらって何もしないってのはありえないと思いますが・・」
『エマの正論がきつい!』
『まぁ 間違ってない!』
「うん 私達もモンスターがどんどん倒せるから頑張ってレベル上げていたんだけど
中々上がらなくなってきました。」
「そうですね。戦闘は中々つらいですよね。」
『ほいほい殺してるくせに!』
『たしかにエマさんは即死させてる!』
「この世界の強者が200くらいだって聞いてがんばってたんです。」
『いつの時代なんだ・・・ もうとっくに終わってるよ!』
『世界情勢しらないのかな?』
「それでも頑張って倒して 500くらいまで上げたんです。」
「そうですか 頑張りましたね。」
「でも そのうち 男の人が一人死にました。」
『おっと・・ いきなり事件に・・・』
『しばらく様子見よう』
「モンスターですか?」
「はい。それから仲間の人達がものすごくモンスターに怒りで戦闘も絶対殺してやるってなったんです。 でも 私はそのグループで立場が弱くて・・よく使われたりしててあまり口出せないんです。」
『ああ 弱み握られて仕方なくパシリみたいな感じで付き合わされてたみたいな?』
『確かに そんな部分に見えたかも 自分ではそこまで馴染んでないようにはあるかも?』
『そうするとちょっとわからなくなってくるね。ムリヤリ付き合わされてたらかわいそうだし』
「まぁ強く言えなかったんですね・・」
「私は その死んだ人には悪いんですけど そこまで仲良くもなく 使いっぱしりで用事とか押し付けられたりしてたので 怒りよりは 死んだ人が出た恐怖の方が強くて・・段々みんなが変わって言ってるような気がして怖かったんです。」
「それで逃げ出したとかです?」
「いえ もう500になったのでいいだろう!偉そうにいいやがってってリーダーの人が言っていたので城にいきました。そこで城の人に言われたのが まだそんなレベルか 遅いな。 でした。」
「えーっと まぁ 頑張ったならしょうがないですね。」
『エマもちょっと言いよどんだね!』
『まぁしょうがないよ・・』
「そして城から出された他の人達は文句とイライラが貯まっていて 仲間も死んだのであっちこっちでケンカするようになりました。」
『この時点で3人の保護はナシだね。』
『まぁ 迷惑かけそうだったしなぁ・・・』
「その時にはもう私はこの人達には怖くて関わりたくないって感じになっていました。」
「いつ暴力を振るわれるか 女性ですしね ムリやり体を奪われる可能性もあったでしょう・・」
「ええ・・ 怖くて絶対そういう事にならないように呼ばれた時から注意していました。」
「その間にも 他の人はケンカしたりお酒飲んだりして 文句ばっか言っておかしくなっていきました。」
『この子 被害者じゃん?まぁミズキの事忘れてたのはちょっとあれだけど・・』
『まぁ ほんとに知らなかったのかもね』
「怖かったでしょう?ここにはあなたを傷つける人はいませんよ 落ち着いて話しを」
「私はもう 嫌だと一人部屋に籠る事にしていました。そこで事件がおきました。」
「私が聞いた話だと 城の人に来いって言われてケンカになったそうです。で もみ合いになって勢い余って殺したそうです。レベルの差って言うんでしょうか。あっさり死んだって宿の見ていた人が
言っていました。」
「あなたは一切関わってませんね?」
「ええ 誓って関わってません。」
鑑定
名前 ルナ 年齢17歳
レベル428 職業魔法使い
スキル 異世界言語理解
魔法 回復魔法 土魔法
罪状 なし
趣味 歌ってみた。 ユーチューバー ゲーム実況 ピアノ
性格 流されやすい 断りにくい 人付き合いが苦手
経歴 女子高生 ピアノコンクール受賞
『性格 流されやすい 断りにくい これはしょうがない・・』
『ムリやりかぁ これはしょうがないと思うよ。』
『エマ その子 犯罪歴なし』
「私が部屋から宿の人に呼び出されて聞いた時には もう置いて行かれて独りぼっちでした。」
「それで この国に異世界人がいるって聞いて 旅も怖かったけど・・ 誰かといた方が安全かなって・・ 一緒に逃げるぞとか言われるのもこわかったし・・」
「それで この国で 保護を求めようと思ったのですね。」
「はぃ。信じてもらえるかわからないですけど 私はほんとに殺してないんです!」
「ええ わかりました。」
『アサミ様 どうしましょう?』
『保護でいいよね?』
『うん』
『でも ミズキの事をはっきりさせたいな』
『まぁ 別にいいんだけどねぇ』
「あなたを我がアマテラスで保護します。」
「ほんとですか!?」
「しかし あなた以外はムリです。来たとしてもお帰りいただけますので 名前とスキルとか教えていただけますか?誤魔化されて紛れ込まれても困りますので」
「確かに 悪い事したんだもんね・・ ちょっと罪悪感はあるけど・・仕方ないことだと思います・・。」
「名前はアキラさん タカシさん アカリさんです 死んだのはリュウジさんです。
アキラさんが 戦士 タカシさんが格闘家 アカリさんが弓使いでした。スキルはすみませんわからない。」
『称号にも認められてなさそうだね。』
『まぁ そんな簡単な物じゃないんだよ 勇者になるって』
「実はあなたの気を悪くさせると思って黙っていましたが 言いましょう。」
「何をですか?」
「ワリーノで召喚を行われてたのは知っていました。」
「え?」
「ですが 手を出せなかったんですよ。ちょっとよくわからないとこがあったので」
「どういうことです?」
「異世界日本から呼ばれたのは6人でした あなた方を含め」
「え!知らない!私知らないよ!」
『おっと ミズキ完全にきずかれてなかった・・』
『そうだねぇ・・でも悪気なさそうじゃない? 他のPTの人も言うでしょ 気づいてたら』
『まぁ 気づいてたとしても知り合いじゃないからほっといたとか? それを後から揉めそうだから言わなかったとかじゃないかな』
「その方は城の人には気づいてもらえたらしいのですが あなた方は気づいてなかったようですね・・」
「城の人に 金貨3枚もらって追放されたようです。そして この国で保護をしてると噂を聞き
なんとか馬車に乗って駆け込んできた ということです。」
「そんな!私達がきずかなかったから!?」
「ええ まぁ必死で来たみたいですが 運がよかったですね。」
「謝りたい!私たちのせいなんだから!」
「助けるのかどうか悩んだのは あなた達が迷惑かけそうだったという理由なんです。」
「ああ・・ わかる気がします。結構ワガママな行動取ったりしてた時あったので。私も見てただけだから同罪ですね。」
「まぁ あなたは他に染まることはなかったようですね。他の方は残念ながらそうではなかったようですが。」
「いえ 自業自得な部分もあると思うんです。」
「それでですが 保護はします。ですが何か仕事をしてもらおうと思うのですが
冒険者ですか?それとも特技とかありますか?」
「もう モンスターは怖いです・・ 特技は回復と土魔法と楽器です・・一応コンクールに出たこともあります。冒険者は ごめんなさい。したくないです。」
「ええ ムリに戦えなど言いません。自分のしたい事を仕事にすればいいのです。」
「でも・・楽器がないし・・」
「この国 どう思いますか?」
「なんか・・元の世界 日本に似てるかな?とは思います。」
「ええ この組織を作ったのは異世界人の女性で 今はこの国の勇者でもあります。この国に異世界文化を広めたのもその方のPTです。この国に気づけたらもっと早く保護できていたのですよ。」
「そんな・・ こんな近くにヒントがあったなんて・・私達はバカだったね。」
「確かによく見て噂などを聞いていればついたかもしれませんね。でも今あなたは生きてここにいる。好きなことをしていいのですよ?」
「頑張れるのかな。」
「それはあなた次第ですよ。そろそろ着くそうです。」
「こんにちわ」
「委員長!?あなただったの?!」
「ええ・・気づいていたのに助けに行けなくてごめんなさい。私 あのグループ怖かったから・・」
「ううん それは私達が悪いの きずけなくてごめんなさい!あなたの事置いてけぼりにして・・」
「ううん・・まぁ しょうがないと思うよ・・ 無事にここに着けたからよかったし 私素質ないらしかったから」
「でもね 私のスキルでこんなこともできるって気づいたの」
と スケッチで猫を描いて 飛び出して遊ばせる。
「すごい 猫だ!」
「たまにイベント会場とかで披露して喜んでもらってる それが嬉しいんだ」
「私にも喜ばせることができるのかな?」
「こんにちわ。」
「あなたは?」
「私は異世界にきて今はこの国の勇者をしているアサミだよ。この組織を作った代表でもあるかな。」
「はじめまして ルナです。」
「助けに行けなくてごめんね。ミズキから聞いてたけど ウェーイって感じの人だって聞いて 他の人に迷惑かけそうだったのがちょっと判断がわかんなくてね。私も苦手だし。」
「ううん 私もあのノリが苦手だけど逆らうのも口出すのも怖くて・・」
「あなたをもう怖がらせることはないよ。保護はちゃんとします。あなたはこれから何がしたい?」
「特技って言っても 回復魔法と土魔法 あとは趣味でゲーム 歌 ピアノくらい ピアノはコンクールで受賞はしたけど。」
「うん じゃぁ 私たちの店で演奏してみたらどうかな?喫茶店なんだけど 他にもあるんだけどね」
「ルナさん あなたアマテラスの広告見てきたんじゃない?異世界人保護のとこだけ見てきたの?」
「あ え アイドル養成?異世界の道具を売ります?え?本当に?」
「まぁそうだね。なのでピアノも買えるよ 私のスキルは異世界からの買い物」
「もう弾けないと思ってたのに・・弾けるの・・?」
「ええ 弾けるよ。アイドルの伴奏とかもいいね。今はアイドルブームだからね。経験があるならすぐにステージにもたてると思うよ。」
「私・・・アサミさん・・・委員長・・」
「つらかったね。もう何も怖くないんだよ。」
「そうだね。私達アマテラスがあなたの安全は保証する。魔王も多分なんとかなるはずだし。」
「でも 魔王って強いんじゃないの?」
「まぁ 私達1000~3000くらいの人で構成されてるからね。多分なんとかなるよ。」
「私420くらいなのに・・すごい。」
「安心してピアノを弾いてていいからね。」
「ありがとうございます・・こんな私でもがんばっていいんですか・・?」
「ああ 歓迎するよ。」
「見に行くからね。」
「あなたにはこれからがあります。」
「ようこそ」
「「「アマテラスへ」」」




