米田参考人に対する意見聴取‐一
(西田委員長)
引き続きまして、米田参考人に対する意見聴取に移ります。
巨大球体が上陸して福島第一原発廃炉作業区を襲撃した直後から、当該巨大球体に一貫して対処したのが自衛隊でした。実際に対処の任に当たった責任者として、巨大球体の正体に関する意見を伺います。
参考人は自衛隊の前統合幕僚長米田博史さんであります。米田参考人は先の核惨事におきまして、陸海空三自衛隊のトップとして「摩耗」に対する具体的な侵攻阻止作戦を指揮された立場にありました。当然自衛隊というものは我が国の内閣総理大臣の指揮命令の下、国防の任務に当たられるわけでありますけれども、米田参考人はまさに未曾有の国難である先の核惨事に際しまして、現場指揮官として内閣総理大臣の指揮を受け、その意を自身の部下である隊員をして実現させる、謂わばトップと前線の隊員との橋渡しをすべき立場にあったわけであります。本件核惨事に伴う武力行使に際し、意思決定の現場と実施委の武力行使の現場の両方の事情について知悉する立場にあったわけであります。
国民の方々にとって大変関心の強い問題でありますから、委員の質問も自然厳しいものとなると思われますけれども、事実ありのままお答えいただきたいと思います。それでは米田参考人、まずは自己紹介をお願いいたします。
(米田参考人)
ただいまご紹介に与りました米田です。委員長よりご紹介いただきましたように、私は本件摩耗核惨事発生時に、陸海空三自衛隊の統合幕僚長、所謂制服組のトップとして、「摩耗」対処の陣頭指揮に当たっておりました。現在は一身上の都合で退官しております。
意見聴取に先立ちまして、本件摩耗核惨事により大変多くの国民の方々が非常な苦難の中に身を置いている現状に、忸怩たる想いを抱いております。現在は退官し、一私人として日常生活を営んでいるわけでありますけれども、摩耗核惨事発生当時の自衛隊トップとして、これらの方々が現在おかれている苦境に対し責任を感じております。本日は参議院行政監視委員会にお呼びいただき、こういった機会でありますので、委員の皆様方のご質問に謙虚な気持で耳を傾け、出来得る限り答えて参りたいと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(西田委員長)
それでは乾委員、質問をどうぞ。
(日本自由の会乾勝良委員)
日本自由の会の乾でございます。質問に先立ちまして、本件核惨事によって大変な苦難の道を歩まれている国民の皆様方に改めてお見舞い申し上げます。私の地元は幸いにして本件核惨事の汚染区域には含まれませんでしたが、私の支持者のなかにも、関東に在住していた親戚の方が急性放射線障害で亡くなったであるとか、大変な避難の混乱の中で未だに行方が知れないであるとか、そういった話を耳にしております。本件核惨事はまさに、一億国民が総じて何らかの影響を受けた、文字どおり我が国始まって以来の国難であると認識しております。私ども微力とはいえ、一丸となって復興に邁進して参りたいと考えております。
それでは質問に移ります。
先ほど委員長からの紹介や、参考人の自己紹介にもございましたが、参考人は本件核惨事に際しまして、自衛隊の統合幕僚長として、「摩耗」の対処に当たられました。
当初、福島第一原発廃炉作業区すなわち原子力関連施設に対する攻撃であるとして治安出動が下令されたものでありますけれども、後に災害派遣、害獣駆除に行動類型が改められます。そこで参考人に質問します。単刀直入に、「摩耗」とは一体なんだったんでしょうか。または参考人自身は「摩耗」の正体についてどのようにお考えなのでしょうか。対処に当たった責任者として、その当時どのようにお考えでしたか。
お答え下さい。




