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摩耗核惨事  作者: pip-erekiban
第二章 衆議院予算委員会
25/77

岡本三郎君の質疑-五

(岡本委員)

 驚きました。

 これだけの大惨事を起こした原発について、一国の総理がこの程度の見識しか持ちあわせていないことについて私、今ちょっとびっくりしております。テレビをご覧の皆様方には、今の総理の答弁をしっかりご記憶いただいて、次回選挙での投票先をしっかりお考えいただきたいと申し添えると共に、総理に対しましては、原発が安全だとお考えならこの福岡に原発を建造してはいかがでしょう、と提言させていただきます。

 いかがですか総理。


(清水経済産業大臣)

 現在、我が国のエネルギー事情につきましては大変逼迫した状況にございます。本件摩耗核惨事によって我が国の市場経済は今まさに崩壊の危機に瀕しているわけであります。

 そのような時節におきまして、いかなる地域におきましても新規に原子力発電所を建造する財政的余裕は電力会社にはないと判断します。

 その点に関しましては、当初から政府の一貫した方針としてご説明申し上げているとおりであります。


(岡本委員)

 大臣ね、財政的余裕なんてもっともらしいことをしおらしくおっしゃってますけどね、そんなふうに言葉を飾らないでください。

 大臣、本当は怖いんでしょう。ご自分の選挙区に住んでいた有権者を捨てて、命からがら逃げてきた福岡に、また原発を作るのが本当は怖くて怖くて仕方ないんじゃないですか。(清水経済産業大臣「言い過ぎだろ」と呼ぶ)

 言い過ぎなんかじゃないよ。本当のことでしょうが。あんた怖いんだろ。だからいろいろ理由をこじつけて、ここでは作らないでおこうとしているんじゃないか。

 東京についても同じでしたよね。

 電気ってものは送電ロスがどうしても生じるものなんです。送電線が長ければ長いほど、途中で喪われる電力ってのがどうしても多くなる。

 もしね、本当に効率のこと考えて送電したいっていうんなら、東京に原発建てりゃよかったんですよ。これ、当時からずっと言われてきたことですよ。要するに福島は、東京の電力需要を賄うために原発を押し付けられたんです。

 総理は原発を海外に輸出するご意向を所信表明演説で明らかにされたわけですから、臨時首都に原発を建造したら、海外に対して我が国の原発は安全だと自信を持って宣伝出来るじゃないですか。送電ロスのことも考えたら、今度こそ福岡市内に原発を建造すべきですよ。そうでもしなかったら、我が国経済の復興の目玉である原発輸出も買い手が付きませんよ。

 総理いかがでしょう。トップセールスの一環として、福岡市内に原発を建造しませんか。


(清水経済産業大臣)

 先程来申し上げているとおり、現在我が国の経済事情から勘案致しますと、国内に新たなプラントを建造する余裕などなく、当然それは福岡市内においても、日本国中いかなる地域におきましても同様であります。これは我が国の原発の安全性と何らリンクしない話でございまして、事故が怖いから福岡に建造しない、という問題では決してありません。したがいまして、我が国の原子力発電所を輸入しようという国に対して、日本政府が安全性を保障しない、ということには繋がりません。


(岡本委員)

 清水大臣ね、ちょっと教えていただきたいんですけれども、国内で新規にプラントを建造する経済的余裕がないんだったら、どうして海外には建造できるんでしょうか。原発を輸出しようっていうんだったら、海外に建造できるだけの余力はあるってことでしょ。外貨獲得手段だとおっしゃるかもしれないけれども、もし輸出したプラントが現地で事故を起こしたら誰が責任を取るんでしょう。約款次第なんでしょうけども、場合によっちゃ大変な金額を我が国の責任において負担しなきゃいけなくなりますよ。その点如何お考えでしょうか。

 お答え下さい。

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