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私の走る意味  作者: とも
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私の走る意味

 うだるような暑い夏の日。

 日差しがきつくて、陸上部の練習もきつさを増していた。

 集合の掛け声が顧問からかかる。

 多くの部員はだらだらと木陰から這い出して顧問のもとへと集まる。

 「遅い!」と顧問が一括すると、とたんにみんな走り出す。私もできるだけみんなと同じように走り出す。

「一か月後の大会のメンバーを発表する」

 一か月後に夏の大会がある。

 高校陸上総体だ。

 三年生にとっては最後の大会だし、二年生にとっても重要な大会だ。

 でも私にとってはそれほど大切な話ではない。

 私が陸上部で走っているのは大会でいい成績を残すためではないからだ。

 私にとって走ることはさほど重要じゃないし、好きというわけでもない。じゃあなぜ走っているかというと、ある人に褒められたからだ。

 その人は私にこう言ってくれた。

「走る君は美しい」

 今思うとキザな言い回しで気持ち悪いと思うけど、その時の私はなぜだかすごく心が打たれた。


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