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無題詩1~42(2011年)

無題詩8


残念無念の脳みそが暴れに暴れて人殺し。

いまさら逃げても手遅れさ。周りを囲まれている。

どこで間違えたんだろう。

高等学校を中退したときか。

それとも小学校に入学したときか。

それともオギャーオギャーと叫んだときか?

桃源郷はごみ箱の中。

俺はいま豚箱の中。

何が幸せ?何が不幸せ?

さっさと分け与えてくれないか。お前のお乳。

危険段階はどこのフェーズだ?

安全運転はどこで教えてくれる?

誤解を生む社会が俺を生んじまった。

社会が悪い世間が悪い、そして俺も悪い。

冤罪じゃない。俺は犯った。俺が殺した。

正直に言ったから俺に祝福をくれよ。なあいいだろ。

ブザーがジリジリ鳴って目を開けたら目覚ましが鳴っていた。

夢だったのか。よかったよかった。んなわけあるか。

きたねえ牢屋でおねんねさ。

黙祷を捧げても凛と咲く花を眺めても、

誰も救われないし救えない。

しどろもどろの精神を誰が鑑定した?

責任能力は持ってるぞ。

茫洋に広がるグラウンドですることはバスケ。

まるいまるいボールがお月さまに見えて、

空を見ればスモッグで雲さえ見えない。

どこにあるのか俺の背徳。

どこにあるのか俺の道徳。

心臓をえぐり取ってもそんなものないし。

脳を食っても美味くはない。

告解しても死刑は変わらず、

何のための生なのか。

俺の精子はだれのためにあるのか。

死んで救いがあるものか。

十三階段上ったあとは下るだけ。

その行先は地獄行き決定。


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