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広瀬隼 人として

作者:斉藤
風が止み、空が曇ったとしても、彼の歩みは止まらなかった。

 「困難を予期するな。起こらぬかもしれぬことに、心悩ますな」と、かつて老いた師が静かに言ったその言葉を、彼は胸の奥深くにしまい込んでいた。

 明日、何が起こるかは誰にもわからない。だが、憂いに沈むその時間こそが、もっとも無駄で、もっとも心を曇らせる――そう、彼は知っていた。

 だからこそ、彼は歩く。何度転んでも、何度嘲られても。

 「常に、心に太陽を持て」――それが、彼の信じる唯一の剣だった。

 たとえ嵐の中でも、その太陽が胸にあれば、前を向ける。そう信じて、彼は今日もまた、泥濘の道を進んでいった
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