恋の終わり
もう恋などしない
もう人なんて信用しない
あれほど約束したのに
あれほどお互い惹かれあっていたのに
最後は突然にやってきて
私の心を引きちぎったまま
どこかへ行ってしまった
もう人なんて愛さない
裏切りと増悪で終わってしまうものならば
一人きりの人生でもいい
暖かな温もりを装って
氷のような腕に捕まえられるくらいなら
もう二度と愛さない
もう恋などしない
もう人なんて愛さない
あの人からの言葉は冷たく
僕の心を打ち砕いた
言葉は時として
刃となり槍となって僕の体に突き刺さる
愛しいと想い続けたあの日々が
色褪せて消えていく
毎日が楽しくすべてが輝いていたあの時は
すべてが幻だったのか
立ち直ることさえできないくらいに
傷つき打ちのめされた僕に
死が友人のように寄り添う
振り払うべき手は血に濡れてしまった
叫び出す声に涙が混じる
痛みゆえの涙か
恐怖ゆえの涙か
それとも増悪の涙か
死の友が抱き寄せる冷たさに
自らの体を覆う血の冷たさに
僕らは自らの死を感じた
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