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やくもあやかし物語・2  作者: 武者走走九郎or大橋むつお
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034『デラシネに向き合う・1』

やくもあやかし物語 2


034『デラシネに向き合う・1』 





 ことはさんは大事を取って王立病院に検査入院したよ。


 ハイジ!?


 ハイジが木から落ちてみんなが悲鳴を上げて、わたしの部屋に来ていた詩さんは、王女さまといっしょに窓の外を見た。

 その時、詩さんは窓辺に手を突いてだったけど、自分の脚で立ったんだ。


 それは『アルプスの少女ハイジ』でクララが立ち上がった時みたいに衝撃的だった。


 すぐに、木から落ちた猿、いや、ハイジと一緒に王室医師のフレデリック先生が診て下さったんだけど「奇跡です!」と喜んでいたんだけど、念のための検査。


「ハイジも検査かぁ(^▽^)/」


 喜んで手を挙げたハイジは頭をコツンとやられておしまい。



 ――ありがとう、デラシネ――



 心の中でお礼を言うと、デラシネは顔を真っ赤にして行ってしまった。


 よかった、通じてはいるんだ。



 わたしの足首は週明けには治って、今日からはネルやハイジといっしょに授業を受ける。


 あ、そうそう。ハイジは元々は別の部屋なんだけど、毎朝うちの部屋のドアをノックして誘いに来る。


ハイジ:「オッス、行こうぜ!」


ネル:「いいのかハイジ、おまえのルームメイトはオリビアだろが」


ハイジ:「いいんだいいんだ、オリビアは良家のお嬢さんってやつでさ、おたがい合わないの知ってからな。ネルも、意外とこまけえんだな」


ネル:「いちおう聞いただけさ、おまえらがいいんなら、こっちはいいんだがなあ!」


ハイジ:「こら、人の頭グリグリすんじゃねえ! フレデリックのオヤジにやられたとこ、後になってコブになってんだからな」


ネル:「見せろ、それって一種の遅延魔法だろ!」


ハイジ:「こらぁ、触んなあ(>〇<)」


やくも:「もう、廊下で騒がないでよね」


ハイジ:「ネルがグリグリすっからぁ」


ネル:「グリグリしやすいところに頭があるからなあ(^_^;)」


ハイジ:「やくもぉ、おまえが真ん中に来てくれ」


やくも:「え、まあいいけど」


 並び変わってダイニングに下りると、ロージーに笑われる。


ロージー:「プ、あんたたち、食堂のドリンクサイズの見本みたいね」


ベラ:「ロージー、悪いわよ」


 たしなめてるベラも目が笑ってるし。


ハイジ:「アハハ、たしかに、こんな感じだなあ(* ´艸`)」


 たしかに、カウンターに置かれた制服と同じ色の紙コップはS・M・Lで、似ている。こたえんやつだ。


 わたし的には、朝に出くわすロージーとベラのコンビはチョコとマスタードが一度に口に入ったみたいでかなわないんだけど、思っていても言わない。


 朝食をチョイスしてテーブルに着くと気配。


 隅っこの席で、デラシネが朝食を食べるふりをしている。


 学校の制服を着て完全に溶け込んでるんだけど、エルフのネルでさえ気づいていない。やっぱりデラシネが見えるのはわたし一人のようだよ。


 やっぱり、いっしょに居たいんだ。


 ハイジも助けてもらったことだし……これは、あらためてやくもから声をかけなきゃいけないと思ったよ。




☆彡主な登場人物 


やくも        斎藤やくも ヤマセンブルグ王立民俗学校一年生

ネル         コーネリア・ナサニエル やくものルームメイト エルフ

ヨリコ王女      ヤマセンブルグ王立民俗学学校総裁

ソフィー       ソフィア・ヒギンズ 魔法学講師

メグ・キャリバーン  教頭先生

カーナボン卿     校長先生

酒井 詩       コトハ 聴講生

同級生たち      アーデルハイド メイソン・ヒル オリビア・トンプソン ロージー・エドワーズ

先生たち       マッコイ(言語学) ソミア(変換魔法)

あやかしたち     デラシネ 六条御息所 ティターニア オーベロン 三方


 

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