against wind
今から十数年前、突如として世界中に科学では説明のつかない怪物が現れた。これを人類は魔物と呼び科学兵器を用いて戦ったが、その数と多様性に押され人類は各地に建てた対魔物拠点にのみ存在するようになった。人々はこの小さなコロニーの中でのみ生活を許され、魔物の跋扈する外の世界には出られなくなった。
そんな世界で、とある拠点に強大な魔物が襲いかかりその場所は崩壊した。軍の運転する輸送機に乗れたものは別の拠点へと逃れ、乗り損ねたものはそこで魔物の餌食となった。こんなことは世界中でよく起こる日常であった。そんな事件に巻き込まれた少年、琴宮潤は自らに迫る死という運命を受け入れられずに燃え盛る街を逃げ惑っていた。
そんな世界で、とある拠点に強大な魔物が襲いかかりその場所は崩壊した。軍の運転する輸送機に乗れたものは別の拠点へと逃れ、乗り損ねたものはそこで魔物の餌食となった。こんなことは世界中でよく起こる日常であった。そんな事件に巻き込まれた少年、琴宮潤は自らに迫る死という運命を受け入れられずに燃え盛る街を逃げ惑っていた。