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初めは邦画(仮称)

車の音が騒々しい。こんなところに引っ越すべきではなかった。思い返せば、引っ越してから良いことが一つもが起きていない。美希とは諍いを起こし、会社の商談も失敗した。自分は社会に嫌われているのではないか。そう思えてきて無性に悲しくなった。考えれば考えるほど厭な気分になる。憂さ晴らしに映画でも見に行こう。美希は何も言わずに一昨日家を出てから家には帰ってきていない。どうせ他の男でも出来たんだろう。そうでなくても近々離婚届けを渡そう。どうせ美希とは政治的な結婚だったし、親が死んだ以上、離婚しない理由もない。そう考えながら外に出る。六月の夜だというのに蒸し暑い。最近漸く歩きなれた道を進み、映画館のロビーに入る。何を見ようか。この時間が私の中で最も楽しい時間だ。人気のドラマ物でも良いし、洋画も良いな。お、新しい

邦画も出ている。これにしよう。みる映画を選び、ポップコーンは塩で決まり。パンフレットも買おうかと迷う。欲に負けて買ってしまったが、それでもどことなく嬉しい。パンフレットを買えば、映画を観た後でも楽しくなる。上映開始までの一分一秒が長い。


そのとき、私は、見たくないものを、みた。


美、希、美希が、男と歩いている。

予想していたことではあったが…

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