僕と「僕」
詩を書きました
目に写るのは真っ白な天井と眠る「僕」 (隣で眠っていた)
不意に目を覚ました「僕」の目に僕が写る。
「君は誰?」
言葉は空気となり、ただ静寂が訪れる。
僕の名前は分からない、僕が何者なのかも。
「僕」の名前はわからない、「僕」が何者なのかも。
僕が「僕」であることは確かだ、君が君であるように。
でも、僕は「僕」ではないのかもしれない。
君が君だとは言い切れないから。
「僕」は言葉を作り出す。
「君は私?」
その言葉は宙に消える。
わからないから。
わからないんだよ。
視線が混じり合い、一つになって溶けていく。
窓を見れば、無数の星をかき分けるような、孤独な月がこちらを見ている。
その瞬間、頭に一筋の閃光が駆け巡る。
あの日、僕らは流星群を見ていた。
君に提案を受け、真夜中の学校に忍び込んだ。
この世界が2人だけのものであるかのように、
広い屋上で星を見ていた。
意味もなく、手を繋ぎ、
意味もなく寄り添って。
だから気づかなかった、鮮やかな星の色に。
気づけなかった、蒼光の月に。
目覚めたら、真っ白な天井と眠る「僕<きみ>」
不意に目を覚ました「僕<きみ>」の目に「君<ぼく>が写る。
「君は誰?」
私だよ。
言葉は心のなか、ただ静寂が訪れる。
僕の名前はわかっている、僕が何者なのかも。
君の名前はわかっている、君が何者なのかも。
僕が君であるのは、確かだ。君が僕であるように。
でも、僕は君ではないかもしれない。君が僕だといいきれないから。
君は言葉を繰り返す。
「君は私?」
言葉は僕の口の中。
僕は君だ。
君は僕だから。




