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僕と「僕」

作者: 影猫
掲載日:2021/02/08

詩を書きました

  目に写るのは真っ白な天井と眠る「僕」            (隣で眠っていた)

  不意に目を覚ました「僕」の目に僕が写る。


  「君は誰?」


 言葉は空気となり、ただ静寂が訪れる。




  僕の名前は分からない、僕が何者なのかも。

 

 「僕」の名前はわからない、「僕」が何者なのかも。



 僕が「僕」であることは確かだ、君が君であるように。

 でも、僕は「僕」ではないのかもしれない。


 君が君だとは言い切れないから。




 「僕」は言葉を作り出す。

 「君は私?」


 その言葉は宙に消える。

 わからないから。

 わからないんだよ。


 

 視線が混じり合い、一つになって溶けていく。





 窓を見れば、無数の星をかき分けるような、孤独な月がこちらを見ている。

 その瞬間、頭に一筋の閃光が駆け巡る。




 あの日、僕らは流星群を見ていた。


君に提案を受け、真夜中の学校に忍び込んだ。

 この世界が2人だけのものであるかのように、

広い屋上で星を見ていた。

意味もなく、手を繋ぎ、

意味もなく寄り添って。

 

 だから気づかなかった、鮮やかな星の色に。

 気づけなかった、蒼光の月に。

 



 

 目覚めたら、真っ白な天井と眠る「僕<きみ>」


不意に目を覚ました「僕<きみ>」の目に「君<ぼく>が写る。



 「君は誰?」 

 

 私だよ。 

 言葉は心のなか、ただ静寂が訪れる。



 僕の名前はわかっている、僕が何者なのかも。


 君の名前はわかっている、君が何者なのかも。


 

 僕が君であるのは、確かだ。君が僕であるように。

 でも、僕は君ではないかもしれない。君が僕だといいきれないから。



 君は言葉を繰り返す。

 「君は私?」


言葉は僕の口の中。

 僕は君だ。

 君は僕だから。

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