酒呑童子
火キツネを倒した筈の洞窟から新な魔物が?
例の魔物が出る洞窟から酒呑童子が数体でたというのです。
村を襲い女を攫っていったとか。
剣が打ちあがったので、再度二人で洞窟へ向かいます。
到着すると、鎧を着た5歳児位の男の子が現れます。
お薬に向かい「お久しぶりでお母さま」と言うではありませんか。
お薬の子はヤバイと感じた次郎は一気に踏み込んで、子供を切ろうとします
踏み込んだ足を踏んだかと思うと右にすっとよけます。
左後ろに廻り込み刀の切れない方で膝の裏をがっつり叩きます。
次郎はひざまつくしかありませんでした。
後ろから首筋に左横から刃があてられています。
次郎はまさか5歳児に完敗したのです。
他人より100倍の力を持つ転生者の自分が負ける事が全く想像できなかった
からです。
何度やっても負けます。信じられません?キツネにつままれた気分です。
あぐらをかいて座り込み、剣を土に突き刺して腕を組んで
「納得できないが負けを認める」と5歳児に向かって言いました。
「お前は力があるからどうしても上半身で刀をふりたがり、下半身が
おろそかになりがちだから下半身に注意せよと4年間も言いつづけた
筈だったんだがな?」
「近頃、お前走りこみもやっておらんじゃろ息が上がるのが早すぎるわ」
次郎目がテン、お薬さんも驚いている。
「自分の弟子に2度も殺されかけるとは思わなかったわ」
「そもそも、そこの母上の罠にかかったのもお前が変に前に出て
わしの路線に入って来たから、俺が罠がありそうだと感じつつ
あの路線を通らざるおえなかった訳だよわかるか?」
次郎頭を下げて頭をあげれない。
清隆「それにワシは何歳じゃった?」
次郎「48にございます」
清隆「人生50年のこの世の中では、大往生だとは思わんか?それも武士が
戦場で死ぬんだぞ」
「それをお前がネチネチと流産させたり虐めるから」
「自分の腹にワシを転生させるなぞという、キケンな技に手を出して
しまった。」
お薬に向かい
清隆「不肖バカ息子がこんな思いをさせてしまって申し分けなかったの」
お薬「お父さんにそんな口ぶりはよくありません」
とめちゃくちゃです。
次郎とお薬が出会って2年です。あきらかに5歳の子はおかしい。
清隆の遠い縁者の子が身よりを失い次郎を訪ねてきたので養子に
とったと城に戻り報告していました。
上司「討伐はどうした?」
次郎「養子の子の事で頭がいっぱいで忘れていました。」
みっちり怒られていました。
9話投稿