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現実.36

携帯電話の充電も満タンになった。

歩き戻る。今日は何もないだろう。満月まではまだ四日ほどある。その前に一度、ゾンビの摂取。包帯も巻き直しとくか。近くに川があるか探してみよう。大勢の人間が来た時の対策を考えよう。


やる事、考える事はある。小説も次は、実家の話。そして学校暮らし。冬の話はつまらない。何も無かった。ひたすら本を読み漁っていた。あとは…釣りの話。それは書かなくてもいいかな。

インチキ占い師も思い返せば不思議だった。なんだか変な人ほど生き延びる力があるように思える。無意識にアクシデントを避けられる予感や直感のようなモノを持っている。まともな人には気付かないナニかを見る事が出来てるのか?


朝日が出てくるにつれてオーロラが薄まる。明るくなる空のオーロラ。

インチキ占い師が言ってた言葉を思い出す。

オーロラは明るいから見えないだけで昼間も存在している。たいがいの人はオーロラが消えたと思ってる。と。


考える時間があり過ぎて本当に色々考えた。眠らない時間をほとんど考えて過ごした。堂々巡りの答えの出ない疑問を考え、ありとあらゆる想定を考えた。逆に何も考えないような瞑想もした。


俺の永住の地も考えた事がある。志織が老衰した後の未来だ。

図書館に住みたいと思ってる。本に囲まれた世界。本の数だけある世界。飽きたら小説を書いて、書くのに飽きたら本を読んで。本に囲まれて生きよう。静かに草木のように生きたい。


色々考える。考えた。多分これからもずっと。


コンテナハウス。当分の我が家。志織次第。ゾンビだとバレるまでの間。危機が訪れるまでの間。


持ち物は増やさない。守るのは志織だけでいい。いつかはどれも無くなる。増やした分、別れも増えるのだから。


俺はコンテナハウスに入る。腰かけ、携帯電話を開いた。


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ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
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