表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/262

現実.137

空が暗くなり始める。

裏通りの道に並んでるビルの屋上から屋上へ、つたいながら激戦区へ向かう。

俺が居ようか居まいが殺し合いは途切れる事なく続いてる。


無色のポピュレーターが多く見られるようになる。混ざり合ってカラフルだったパーティクルは三色と無色に。

赤色は少なくなってるがまだ健在だ。ダビデは生きてる。後は暗い青と濃い紫色。


人間の感覚なら逃げるのが当たり前だが、無色のポピュレーターは操られてるかのように構わず戦う。むしろ自ら殺されにいってるかのようにすら思える。


そもそも死ぬ事は恐れていないのかもしれない。この世界は夢の世界なのかもしれない。

AZの中の世界が元の世界、現実なのかもしれない。

俺も夢の世界が夢だと分かっていたら、殺されても構わないと思う。死んでも恐怖は無い。


味方はけっこうバラバラに戦っている。一人で多人数を相手に。ほとんどが剣だ。鉄の棒を平らにし先端を尖らせたお手製の剣。長いヤリみたいな方が殺される可能性は低いはずなのに。と思いながら観戦。


攻撃を避けたりかわしてから、突き刺したり切ったり。先に手を出した方が傷つき殺されていく。

誰も落ちてる石や車の破片を投げない。

思い切り投げれば殺傷力はあるはずなのに。


強いポピュレーターは相手の武器を使うのが上手い。

倒れ崩れてく相手の武器を手に取り、すぐさま他の相手に使う。


明らかに自分より格上なのに向かっていくポピュレーターが多い。いや、ほとんどだ。


勇敢とは言えない。無謀だ。

聞いてみたいと思う。何故、強いと分かっててる相手を殺しにいくのか?と。


多分、パーティクルを回収する為に。と答えるだろう。

それ以外に考えられない。


一際大きく空気の色が変わる。強いポピュレーターが殺されたのだ。赤色のパーティクルが霧散していく。味方が殺された。


パルかトニか?と思い目を細める。違った。何度か見かけたポピュレーター。

近くのポピュレーター達が回収しに近寄る。回収しながら殺しあう。


たくさんのパーティクルを持ってるのは強いから。その強いポピュレーターを殺した相手はもっと強い。それでも回収しに行く。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ