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小説.10

全ての部屋を確認し水も貯めた。

誰も居なかったし、気配も無かった。

残るは屋上。ドアノブに血が付いている。

ドアを開ける。志織に声を出してもらう。

返事は無い。


[朝になってから見よう]

なんだかんだ二時間も経っていた。

志織も疲れているはずだ。病気になったら心配。

急いで二階まで降り荷物を五階まで持ち運ぶ。

手の皮が剥けていた。破れた皮膚から出た血がついた。

志織に感染するかもしれない。


次から軍手と皮手袋が必要だと頭に入れた。

廊下の窓を開け下を見る。

動きの早いのが人間。動きの早い発光色を探す。見当たらない。


真向かいにある建物の二階以上を探す。動きの遅い発光色は見つかる。

けっこういる。陰に隠れると発光色は見えなくなる。俺には壁の向こう側にゾンビや人間が居るかは分からない。


空にはオーロラが揺れ動いていた。

画像では綺麗なのに現実は異様だった。

世界の終わり。そんな不気味な夜空に感じた。


たとえゾンビが居なくなっても天変地異で生きるのは厳しくなる。気温や四季は今まで通りじゃないと覚悟した。凄く寒くなるかもしれない。凄く暑くなるかもしれない。

津波、地震、流行り病。ゾンビ以外に得体のしれない生命体もいるかもしれない。宇宙人の襲来。

どれもこれもあり得る世界になった。


ゴキブリや蚊もゾンビだったら?草木は?猫や犬。鳥、魚、動物園は?


分からない事だらけだ。


川の水が汚染されていたら?


原子力発電所。ガス精製所。ガソリンスタンド。

都会は危ない場所があり過ぎる。

ここに居ては危ないかも。

田舎には食料が都会より少ない。

どちらがいいのか分からない。

一長一短。という熟語が頭に浮かんだ。


救助は絶望的だと諦めていた。救急車やパトカーのサイレンが何も聞こえない時点で。


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ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
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