表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
217/262

現実.124

トニに狙撃を見せたいが、そんな時に限ってなかなか敵は

現れない。

俺は空き缶からどんどん離れて狙撃する練習をしている。


ダビデが俺に高性能のライフルを渡しに待たせたヤツが来てない。

トニと二人で跡地に向かう。トニはパルも一緒に。と誘ったがダビデのパペットだけを残しとくわけにはいかない。とパルは行かず。


都市に入る前からトニの雰囲気がかわる。落ち着きながらも始終周りを見渡す。緊張感が伝わる。

パルはそんな事はなかった。俺が気付かなかっただけかもしれない。俺も用心深く警戒する。


大きなマンションの中に二人いる。とトニは言った。動きが止まった。と言い、俺達に気付いてる。と敵の居場所を教えてくれる。

俺は直接でないと発光は分からない。


[降りて来るぞ]

のトニの声で俺はスコープで入り口を見る。

[二階だ。左から三つめ目。小さな窓]

三つ目の窓。多分、階段の窓だろう。その窓に焦点を当てる。

ゆっくり覗くはずだ。顔半分だけ出す。そう予想し、標準を窓の右隅に定める。最初から顔を出さないかもしれない。

色々想定する。


[階段降りてきてる]

トニの言葉に俺は標準に集中する。

この距離なら当たる。

ヘルメットが見え、額、目、鼻が見えた。俺は撃つ。顔のど真ん中、鼻に当たる。

[スゲーな]

トニは言った。もう一人いる。スコープから目を離さない。

[しゃがんでるぞ]

トニが説明してくれる。

[あ、回収しやがった。這いつくばりながら階段を降りてる。逃げてるな。どうする?追うか?]

俺はスコープから顔を離した。

[当たって良かった]

俺は言った。回収したという事は松果体に当たったって事。生き残った方は窓を覗いていない。敵が何人か分からないから逃げるだろう。


[もっと近くから撃てない?]

遠くからではなく近くから?

[もちろん撃てるよ]

俺は答えた。遠くからなら分かるが何故?

[せっかく倒しても回収出来ないじゃん。次から俺が近づいて囮になるから、それからにしてくれよな]

なるほど。

[分かった]

俺は答えて弾を詰めた。

身を守る為に殺すのではなく、パーティクルを奪う為に殺す。


ポピュレーターと俺の大きな違いだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ