表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/262

志織の小説.17

私の今までのハッタリはオトリ。煙幕。


ここから本題に入る。

[貴方は何をしたいの?アズィにはなれないわ。それにもう一万年以上は生きていけるでしょ]

ヒロから話題を逸らす。逸らせば私の勝ちだ。

[小娘に話しても分からん]

食いついた。もし食いつかなかったらヒロの事を言い出すはずだ。ホッとする気持ちを抑える。


[人間界の神になりたいのね]

更に話だそうとするエイの言葉に重ねるように言った。

私の言葉にエイは黙る。やはり当たってる。


だが、なぜ自分が人間の神になりたいのかをエイ自身は知らないはずだ。

尊敬されたい。偉くなりたい。畏れられたい。

そこまではエイ自身も分かる。だがなぜその気持ちが起こるのかをエイは知らない。


エイのその気持ちは私はよく知っている。過去にエイのようなカーリーがいたから。


エイだけでなくてもバイやカニの気持ちもよく分かる。同じだ。

[たとえ人間の神になっても決して貴方は満たされないわ]

私はどんどん爆弾を投げつける。


[何故だ。何故お前に私の何が分かるというのだ]

エイは困惑という怒りに満ちている。

自分の知らない事を他の誰かが知っているという事が理解出来ない。許せない。


何万年生きていても、知らない事は分からない。

思っていた通りだった。頂点に居る者の弱さ。強者ゆえの弱み。自分の背中を直接自分で見る事は出来ない。


[分かるわ。私は得たもの。貴方が手に入れたい物をね]

[お前は何を持っている]

ヒロよりも得たいのだろう。自分の本当の欲するモノを。


[私達と永遠の友達でいましょう]

私は本当の爆弾を落とした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ