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小説.68

雪が溶けるのが遅く多分二月後半か三月までホテルに居た。毎日食べるモノを決めて、日にちを数えてた。

志織は一日一食。ほとんど動かないせいでお腹が空かないのもあるが、健康過ぎるとゾンビが集まってくる心配もあったから。


志織に筋トレとかさせたかったが、体力を使えば食料の減りも早くなるのでやれない。

志織の毎日。疲れてないせいか、あまり寝ない。起きてすぐ風呂に入り、熱くなったら外に出て散歩。部屋に戻りダラダラと本を読んだり、ホテル内を歩き回ったり。また風呂に入ったり。飽きたら散歩して。散歩と言っても、他の人間やゾンビが居ないかを調べる為の散歩。

ご飯を食べて、また本を読んだり、ホテルをうろつく。

良い天気で太陽が出てる時は他のホテルを探索したりした。


普通の世界なら廃墟のホテルは怖い。だが、今は安心な場所。幽霊よりもゾンビの方が恐ろしい。


志織が一日一食だったせいで食料が余る。そろそろ運動して旅立つ準備をしないと。

志織は毎日変わらない日々に飽き飽きしていたので喜んで筋トレを始めた。食事も一日二食になる。

ゾンビは全く増えなかった。が、寒さで腐らないから、陰部と頭部、足先だけ残して小分けにして喰べた。顔はどうしても喰べらない。陰部も同じ。足先は汚れが酷くて喰べる気にはならない。


黄色い脂肪部分にはどうしても慣れない。見た目がイヤなのだ。まだ脳ミソの方がマシ。噛まずに飲み込めるし、白子とかは好きだった。

目や鼻、顔を口に入れるのは、ゾンビになったみたいで喰う気にはなれない。ゾンビなのだが。


背後の肩辺りから首の肉を喰べ始め、首の骨を折り頭部をもぎ取り捨てる。背骨からの脊髄と内臓までの肉と骨を喰べる。心臓も良さそうだから喰べておく。だいたい胴体の上部を喰べると満タンになる。お腹を喰べていくと内臓が溢れるので滅多に喰べない。

いくらでも喰べられるのだが、余った分、左腕の腐敗物が多くなる。多量に摂っても意味がないみたいだ。


味覚は全くない。舌ざわりは、骨と肉と内臓、脳ミソの違い位は分かる。骨は砕ける音で分かる。

柔らかいのは噛まずに飲み込む。喉奥に押し込む感覚。


気になるのは汚れ。どうしても口周りから首、胸元が血や肉だらけになる。

贅沢な悩みなのか分からないが、なんとかしたい。




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ゾンビサバイバル.番外編も書いてます。
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