めっっっっっっっっっちゃご都合主義
1/2読みやすい様に修正します。
Side竜神
俺達が町に着いたのは、狼狩りで時間を潰しすぎたため、夕方だ。
「そろそろ着くぞ。説明とか考えたか?」
-----え?いや、何も。
「はあ?まあ、その場その場で頑張れ。」
-----うん、頑張る(苦笑)
「いや、考えてない宿主のせいだからな。」
-----はぁい。すいましぇん。
「どんな言い方してもダメなもんはダメだかんな。」
-----ちぇっ。
さっきから恵一がひどい。何これ?俺のせい?俺のせいなの?
とまあ、疑問に思っている俺は今は森の中を走っている。前は気にしない。何しろ今の状態は精神体だから《物理無効》《被ダメージ増加》の2つのスキルが追加されたのだ。
《物理無効》は名前の通り物理攻撃無効で、魔法や状態異常以外は効かないパッシブな能力と、物を透過できるアクティブな能力がある。装備も一緒になる。
《被ダメージ増加》はダメージ量が1.5倍になる。普通はなかなかキツイが、まあ、HPが∞だから意味無し!な状態。
とまあ、めっっっっっちゃご都合主義な訳ですが「まあ神だから。」でOKになる。筈だ。
-----竜神、あれが村かなぁ?
「ぇ、あ、ああ。いや、町だと思うぞ。
あ、一つ言っておくが、厄介事に首を突っ込むなよ。」
-----うん、いくら強くても出来ない事も有るしね。
「さすが神!よく分かっていらっしゃる!てか?
ははっ、じゃあ寝るわ。この後宜しく。」
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Side恵一
「っと、あれが町なんだなぁ。
やっぱり異世界ってワクワクするなあ。」
僕は心の暴れを静めて、町へと歩いていった。
少し歩くと門があり、門番もいた。
「ん?初めて見る奴だな。何しに来た?」
「えっと、恵一と言います。冒険者に成りに来ました。」
「ケ、ケンイチ?ケ、ケ、ケイイチ。それで、ケイイチは冒険者にか。一応犯罪者か、チェックさせて貰うぞ。」
「はい。宜しくお願いします。」
「そんなお堅いもんじゃない。この水晶に手を置いてくれりゃ良いだけだ。」
おお、ファンタジー!
竜神(の存在)とは全くの大違いだ!
「それじゃ。」
水晶は青く光った。
「犯罪歴無し、と、通っていいぞ。」
すっごい。ファンタジーだ!夢に迄は見てないけどファンタジーだ!
僕は嬉しくなって
「ありがとうございました!」
と言ってしまった。
「は?う、ううん?まあ良いさ。魔導具を見て興奮したんだな。」
いや、やっぱ異世界だって思って
興奮したんです。
ていうか何!`魔導具´なんて厨二病臭い物は!
「ん?どうした?行かないのか?」
「は、はい。じゃあ。
あ、一つ聞きたいんですが、おすすめの宿って有りますか?」
「おすすめか、お前に良さそうなのは、虎の右手亭かな。風呂もあるし、手頃な家賃だからな。」
「ありがとうございます。」
僕は歩いて町に入っていった。




