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僕がチートをする理由  作者: けれけれ
第2章 王都とぶちギレと勇者召喚
34/36

聖剣に斬りかかった

Side恵一


「ん?ぐ、ぅぅぅぅあぁぁぁ!」


自分の中から、何かが解き放たれる。

何だろう、これ?


「って、あれ?僕何してるの?」


僕は、黒っぽい紫というか、白っぽい灰というか何か解らないオーラを纏っていた。


「な、ななななにこれ!?」

「おお!勇者様!お目覚めに成りましたか!」

「は?」

-----は?

「「「「「は?」」」」」


あ、今心が1つになったよ。

嬉しくないけど。


「さっきの輩は、魔族と呼ばれる者の王魔王でございます。」

「いきなり態度が変わりすぎじゃない?」

「数々の無礼、謝らせて頂きます。そして勇者とは聖剣に選ばれた者のことを差します。」

「いや、聞いてる?耳有るの?」

「耳は有りますよ、勇者様。

そして勇者とは異世界から召喚される事もあり、この世界から選ばれることも有ります。

最近は、と言ってもここ百年程は勇者召喚を行っております。

そちらでは、強い《スキル》を神から奪えますからね。」

「は?」

-----神から、奪う?ああ、そう言うことか。デュアルの奴、いつもはもっと喋るのに何で喋らないのかと思ったら、悩んでたからか。そうかそうか。

「大丈夫ですぞ。神と言ってもこっちの世界にはあまり干渉しないようですから。」

「大丈夫じゃないと思うんだけどなぁ。」

「何がですか?聖剣を持ってこい!」

「いや、何でもないですよ?はい?」


神の頂点がここに居るよなんて言えませんよ!?

てか、言ったら竜神に殺される気がする。


「こちらが聖剣でこざいます。」

-----ハハ、ハハハハ。さて、どうやって苦しめる?聖剣をこわすか?この王国をぶっ壊すか?それとも……

「へ、ヘェぇ~。そそそそそそうそうなんだぁ~!!??」

「だ、大丈夫でこざいますか、勇者様。」

「いいや、だだっ大丈夫!うんうん、大丈夫!」

「そうでこざいますか。

では、こちらが聖剣にございます。」

「へ、へぇ、そうなん…」


ぞくっ

と背筋に寒気が走った。

この聖剣、ヤバい!


「《神剣》、天ノ羽切!やぁ!」


僕は聖剣に斬りかかった。

聖剣は膨らみ、王の体を飲み込んで人の形になって避けた。


「うわっ、気持ち悪ッ!」

『カミトニンシキ。ハイジョニウツル。』

-----お、あれは…

「あれはなにさ!」

-----俺達神からスキルを奪う剣だな。触れんなよ?当たんなよ?《不死》が奪われたら死ぬぞ?

「はいはい、わかったわかった!せいやっ!」


僕の剣は聖剣を切り裂いた。

そこから王が出てきた。


「さながら糞だね。」

-----それは俺のセリフだぞ?

「はぁ、はぁ、び、びっくりしました。まさか、貴方様が神だったとは。」


ざわざわっ

となる。

人が少ないからそんなにじゃないけど。


-----なあ、恵一。

「何?竜神?」

-----後始末は俺がして良いか?

「いいけど…」

-----サンキュー。そんじゃ!

「うわっ!」

「よし、こんな感じか?」

「もう、勝手に抜けないでよ!」

「お前が良いって言っただろ?」

「いや、僕は…!もういいや、竜神のやりたいようにして。」

「じゃあ、やりたいようにさせて貰うわ。」


周りは、竜神の事や神の事で唖然としていた。

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