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僕がチートをする理由  作者: けれけれ
第2章 王都とぶちギレと勇者召喚
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まおう?Side竜神

Side竜神


「おいおい、こりゃヤバいわ。」


見慣れた白い部屋。

椅子に座って魂が抜けたような顔をしている目の前の人が、いや、神がこの主人公である。

え?俺の方が変だって?そこは言わないお約束だ。

何しろご都合主義だからな!

ハッハッハッ!


「じゃなくてなぁ、マジどうしようか。」


『フフフフフ、そう言えばぁ僕の《神剣》の天ノ羽切はぁ、何でも切れるんだったよねぇ?』

『な、何を言っておるのじゃ!』

『五月蝿いなぁ、静かにしててよぉ。《神剣》。』


恵一の出した《神剣》は、天ノ羽切では無く、もっと黒いもの、もっと狂わすものだった。

長年、神をしていたからなのか、そもそも俺も同じ様なものだからなのか、駄目なもの、危ないものだと直感的に感じた。

俺ならば使っても大丈夫だろう。

強い理性と強靭過ぎる肉体が有るから大丈夫だ。

だが、今の恵一は駄目だ。トラウマトレーニングをしすぎたのか精神が可笑しくなっている。


『な、な、なんだそれは!なんなんだお前は!』

『あれぇ?なんか違うなあ……まあいいや。こっちの方が強そうだしねぇ。

あっ、そうだ。殺されたくなかったら、静かにしててねぇ?

えい、やぁぁ!』


恵一は人がいない方向へと剣を左下から右上へと振り上げた。

そして、恵一の前は全て切り刻まれた。いや、剣を振った衝撃で空間その物が消し飛んだようだ。

ああ。面白いな。

     ⚫⚫⚫

俺が作ったあいつらとは根本的に違う。

感情による力の増減。

絶望による心の崩壊。

希望による技の努力。

それこそが人間だ。

人では無く人間という不完全なものという証。

多分宿主は鍛えたら、ファースト、デュアルと同じ位強くなる。

将来が楽しみだ。


あっ、脱線してたわ。

あっちはどうなってんのかね。

ヤバかったら正気に戻さなきゃな。いや、もうヤバいんだよな。

……めんどくせぇ!


『ぐ、うぁぁ!

さ、さすがだ。異世界人よ。

魔王である我をここまで打ちのめすとはな。』


……は?

まおう?

『ちょっ、ま、おい!』的な?

`ま、おい!´が魔王って聞こえた的な?

……いや、何で魔王居んの?

そうか!俺、強すぎるから俺と同格じゃなきゃ危険センサーが発揮しないんだった。ハッハッハッ!

……言ってて悲しくなってきた。全ステータス∞の奴なんて俺以外にいてたまるか!

ふぅ、久しぶりに突っ込んだわ。


『我の本気、見せてやろう。

《HPドレイン》!《MPドレイン》!』

『効きませんよぉ?たぁ!』

『ぐ、ごふっ!な、何故だ。何故効いていない!』

『簡単な事ですよぉ?僕が異世界人だからです。』

『意味が、解らん。がふっ!』

『うぅ~ん。やっぱ弱いなぁ~?ん?』


あっ、何か、髭野郎がこっちを見てニコニコ笑ってやがる!

うへぇ。気持ち悪い。

……その前に、何で魔王がいたんだ?……検索するか。

`説明しよう!検索とは、様々な世界の出来事を纏めてある世界の総てが載っているセカイネットワーク(改名前、アカシックレコード。改名者、竜神。カッコ悪いと竜神はブーイングを受けた。)から情報を引き出す行為である。本当は、神界へ行かなければ使えなかったが面倒くさいと竜神が外でも使えるようにしたのだ。その代わり、外で使うと反動として全ての世界の情報を頭へと送り込むので竜神以外は使えない不便なものと化している。´


……おい!これを書いたのは、誰だ。だ~れ~だぁぁぁぁ~!!!


…俺が正気に戻ったのは、クソ髭野郎の一言だった。

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