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僕がチートをする理由  作者: けれけれ
第2章 王都とぶちギレと勇者召喚
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ウマイ。

「じゃあ、俺は全知神迎えに行くから、恵一は全能神迎えに行ってきて?」

「はい。分かりました。

…で、何処ですか?」

「右!右!左!右!左!右!左!左!」

「格ゲーですか?」

「ごめんごめん。まだ君には見えないんだっけね。」

「え?」


どういう事?

      ⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫

「えっとね、本当に神に成るには、最低でも魔王十体は無傷で圧勝しなきゃダメなんだよね。」

「え?僕、そんなの聞いてない。」

「聞かれたでしょ?`本当に神になるのか´って。」


はい。聞かれました。けど説明されてません!

…や、ヤバい。軽ーく答えちゃった。成るって行っちゃった。

魔王、倒せるかな?ていうか、魔王って何体もいるの?


「大丈夫かい?」

「あっ、えっ、だ、大丈夫です!」

「そ、そっか、じゃあ案内するから付いてきて。」

「あ、はい。」

----------------------------------------------------

「ここですか?」

「うん。じゃあ、行ってらっしゃい。」

「え?」


ここまで来たのに一緒に行ってくれないんですか?!

トンッ

そんな軽い音が出る位弱い力だったけど驚いていたので踏ん張れなかった。


「うわぁ!」


ドスン!

気持ち悪くもなく、体も光らず、全く違うところへ来ていた。

一言で言うと、アメコミとかそういう感じの。


「痛た…」

「ん?誰だ?」

「へ?」


声がした。前に戦った事のある、ファーストさんのだ。

だけど、口調は戦っていた時のものだった。


「って、恵一か。じゃなかった、恵一様でしたか。」


ファーストさんは、若旦那的な?ワイルドさを持っている時と、何て言ったら良いんだろう。執事みたいな、えーっとおしとやかさかな?まあ、そんなのも持ち合わせている。


まあ、言いたいのは、さっきまでアメリカンな感じな部屋が、黒一色のシンプルな部屋になっているんですけれど。どういうことですかね、これ。

まあ、そんなのは置いといて。


「えっと、竜神が料理を作るから、一緒に食べようって。」

「そうですか。では、私もご同伴させていただきます。」

「え、じゃあ、お願いします。」

「ということで、《転移》。」


黒の部屋が、さっきまでいた、真っ白の部屋に早変わりした。

じゃなくて転移した。

テーブルといすは、四人分あった。


「お、出来たぞー、皆集まれー。」


竜神が鍋と皿とスプーンを四人分持ってきた。

   ⚫⚫⚫

あれ?四人分?

僕と、ファーストさんと、メイカーさん、竜神、全知神さん。

五人だよね?


「ねぇ竜神。なんで五人じゃないの?」

「え?だって俺は食べねえからな。」


あ、この世界に来てから竜神なにも食べてなかった。

そこ!神の世界だから違うとか言わないで!

そんなことを思ってると、メイカーさんと、青い髪の毛をしたひとが、いや、神が出てきた。

そして、全員が、いすに座った。竜神は、僕の中に戻った。


「「「「いただきます。」」」」


鍋の中身は、シチューだった。

見て匂いを嗅いだとたん、体が勝手にシチューをよそった。

本能と言われるものが叫ぶ。

タベロ!タベロ!と、

気がつけば、スプーンを握ってシチューを口の中に流し込んでいた。

ああ、うまい。

ウまい。

ウまイ。

ウマイ。

ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマイ。

ただ、本能のまま、獣のように、食いあさった。

気がつけば、お腹が一杯になっていた。


竜神の料理。恐ろしい。

よし、覚えた。これを絶対忘れないようにしよう。

そう思って周りを見ると、


「「「う~ん、まあまあ(ですね)(かな)(だと思う)。」」」


なん…だと…。

この言葉の元を僕は知らない。

なのに何故か出てきた。

そして僕は、


「舌が肥えてるってこう言うことなんだ。」


と、意味がわからないことを勝手に納得していた。

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