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僕がチートをする理由  作者: けれけれ
第2章 王都とぶちギレと勇者召喚
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気にしないでください。

「僕は、剣打家の分家の産まれとなっていますが、本当は本家の直系の産まれなんですよ。」

「ごめん。いきなり聞いた俺がバカだったよ、一回整理しようか。」

「え?あ、はい。」


それもそうだ。

僕もメイカーさんの事は名前と職業しか知らないし。


「名前は?」

「剣打恵一です。」

「年齢は?」

「16歳です。高校一年生です。」

「その割には小さいけど?」

「気にしないでください。」

「分かったよ。…整理する事はこだけでいいかな。

それじゃあ、続きをお願い。」


あれ?どこまで話したっけ?


「え~っと、ああそうだ。僕が何で分家の産まれとなっているかですよね。僕は簡単に言えば捨てられたんです。

まあ僕を産んだ両親は本家の当主ですし、僕の事で動けなくなるのを嫌ったんでしょうね。そしてまあ、捨てられそうになった所を今の分家の義父、剣打(けんうち)恵幸(けいさち)が引き取ってくれたんですよ。」

「へぇ~、って納得しそうだけどさぁ、君は剣打家で`天才´って評されてたんだよね?直系で才能が有るのは解るけど、それって何で?」

「それはですね、引き取ってくれたのが僕の父親より何故か強くて`破剣´っていう良くありそうな`剣聖´とか`剣王´じゃない呼び方をされてい無い、分家産まれの剣打家最強の剣士だったからじゃないですか?」

「え?分家なのに最強だったの?」

「そうです。だから`常識破りの剣士´で`破剣´なんて呼び名なんですよ。」

「いや、そこじゃないよ。いや、そこなのか?えっと、分家産まれなのになんで直系より強いの?って話。ほら普通は直系の方が強いでしょ?」

「それは僕にはわからないですけどねぇ。竜神なら解るんじゃ無いですか?」

「案外竜神様が手を出してそうです。」

「すいません、話がずれました。

多分、僕が`天才´って呼ばれるのは、最高の才能と最強の師匠を持ったからじゃないですか?」


ここは謙遜しない。メイカーさんの話だと、直系が強いみたいだし、まあ、なんやかんやあったけど、父さんも二番目だったような。


「そうだね。う~ん、ちょっと説教じみるけど良い?」

「はい?良いですけど。」

「人には楽をしたいという思いがある。いくら、最高の才能と最強の師匠を持ったからといっても、自分が本気で取り組まなきゃ意味は無いのと同じだよ。だからそう呼ばれるのは、君自身の努力の結晶でもあるんだよ。なんてね。」

「そ、そうですかね?ちょっ、ちょっとだけ、照れますね。今までは褒めて貰ったことが無いので。」

「引き取った人達は?褒めなかったの?」

「褒めてはくれましたけど、大体は剣の事なので。」

「え?けどこれも剣の事でしょ?」

「まあ、そうも言えますけど、僕なりには、自身を褒めて貰ったように感じました。」

「そ、そっか、それは良かった。俺がなにか出来たなら良かったよ。」

「ありがとうございます。」

「いや、それはこっちのセリフだよ。こっちこそありがとう。」


いや、こっちは世話をやいてもらっただけですよ。

そう言おうとしたら、


「お?どうした、ずいぶんと仲良くなってんじゃねーか。」

「あ、竜神。」


竜神が真っ赤でシンプルなエプロンをして、何もない所に立っていた。

あ、えっと、竜神の外見は、真っ赤!

神、じゃなくて髪は一本残らず真っ赤。顔は、ハーフみたいで爽やか系。目は、右は真紅、左目は黒ずんだ赤。いわゆるオッドアイ。

肌はちょっとだけ褐色。日本人がちょっと日焼けしてるような色。雰囲気は、フレンドリー、みたいな?

いや、みーたーいーなー?

………すいませんでした!



「竜神様、料理は出来ましたか?」

「え?ああ、もうちっとだから待っとけ。他の奴等も座らせといてって`全2´に言っとけ。」

「ぜ、全2?なにそれ竜神。」

「全能神と全知神の事だよ。多分あいつらは部屋にいる。連れてきとけ。」

「わ、分かった。」

「分かりました、竜神様。」

「じゃあよろしくな。」

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