は、はい。
竜神は、
「あぁ、鉄がもったいないけど、まあいいっしょ!」
と言って、
グシャ!
と音を出しながら真っ二つに切れていた竜の彫像を消した。
いや、消し飛ばした。
やっぱり思うけどさ、ぱねぇ。ぱねぇよ。
「いや、このくらいはいつもの事なので慣れておいてね。」
「うぃぃ!なんだ、メイカーさんか。びっくりしたぁ。
って!これがいつもの事ですか?」
「うん。これくらいは慣れなきゃ過ごしていけないよ。」
「そうですか。そういえば心を読まないで下さいよ。」
「いや、君の顔が解りやす過ぎるだけだよ。」
そうですか?
僕そんなに解りやすいかなぁ?
「うん、解りやすいよ。」
「あの、絶対心を読んでるでしょう。そうでしょう?」
-----いやいや、違うよ。
「ふぇ?」
「フフ、これは《念話》だよ。」
「へぇ~そうなんですか、ってあれ?僕は《念話》持ってませんよ?」
「多分竜神様と繋がっているからじゃあないかな?」
「そうですか、う~ん?解んなくなってきた。」
「君の顔の方が解りやすいですよ。」
「オーイ!パーティーの準備手伝ってくれ!」
「「ぁ、ハーイ。」」
「そんじゃテーブルとか、椅子とか宜しく。」
「はい。分かりました。」
「うん、分かった。」
「お前らもだからな?手伝えよ?」
「「「「「「は、はい。」」」」」」
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「こんな感じで良いですか?」
「あ、ありがとう。君は役に立つね?」
「あはは、ありがとうございます。」
「あ、そういえば君のこと何もしらないんだよね。」
「まあそれは、僕も同じですけど。」
「幸い竜神様は料理終わってないみたいだし、ちょーっと過去話をさ。」
「あまり面白く無いですよ?」
「良いよ。教えて。」
「それじゃあですね、まず僕の出生から話させて頂きます。」




