《錬成魔法》
「うぇぇ~ん!バカ馬鹿バカ馬鹿バカ馬鹿バカ馬鹿!」
「「うわぁ、幼児退行したぁ。」」
やっぱ竜神と言うこと被るよね。
あんまり嬉しくはないけど。
「竜神達なんかもう知らないもん!」
「あっ、はあ。」
「はい、そーですね。」
「うわぁ~ん!」
前創造神、は逃げていった。
「ねぇ竜神。この後どうする?」
「とりあえず加護るか。」
「加護るって何?加護するの略?」
「Yes!」
「なんでソコで英語入れんの?」
「気分じゃね?」
「そっかぁ。」
「「あはははは!」」
「あの、すいません。」
「え?」
「なんだ?メイカー。」
「ロウ様が行ってしまいましたが良いんですか?」
「ああ、良いんじゃね?」
「僕も、そう思う。」
僕に関係無いし。
「それより早く加護ってよ。」
「ああそうだな。んじゃ、始めるか。ちょっと待ってろ。」
「うん。」
「ふぅ~、てい!」
「ぐぇっ!」
僕は弾き飛ばされた。
いや、耐えられずに弾けとんだんだ。
飛ばされたのは、30メートル位後ろ。
痛くは無かった。
「これでよし。」
「うん、よいしょっと、これってどんな効果になったの?」
「HPとMPに+∞の補正。他の能力は10000から30000に格上げ。Lv上昇率+200から+300になる。」
うっわぁ~ぱねぇ。
やべえな、やっぱ。
「今なら魔王瞬殺かもね?」
「ああ、出来るぞ瞬殺。」
「え?」
「今なら一代目のアイツも倒せるかもな。」
「え、えぇ~?」
「この後ホントにどうする?」
「あのさぁ竜神。少しだけ、我が儘言って良い?」
「いいぞ。どんとこい!」
「僕さ、やっぱり魔法使いたいんだ。だから、教えてください!」
「いや、教えなくても覚えられるぞ。」
「ふぇ?」
「俺が《創造》で宿主だけの、オリジナルな《ユニークスキル》創ってやるっていうことだよ。」
「ありがとう!」
「さ、じゃあどんなのが良い?」
「鉄とかを操れる魔法がいい。」
「分かった。名前どうしようか?」
「《錬成魔法》でお願い。」
「そうか、それじゃあ《創造》!」
「いいっ!ぐ、あぁ~!」
「大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、大丈夫だけどさ。この痛み何とかならない?」
「いや、それは無理だな。」
「ふぅ、なんで?」
「《スキル》を覚えるのには、長い年月が必要なんだよ。長い間やることで魂に刻まれるんだ。」
「へぇ~」
「《創造》では、えっと、なんつったらいいんだ?ぁ~、じゃあ、熱々の鉄板を押し付けたら、跡が出来るだろ?その`跡´が《スキル》だと考えてくれ。
つまり《創造》っていう鉄板で魂っていう生地に、《スキル》っていう焼き跡を着けるんだ。
鉄板を熱々にして無理矢理押し付けるから痛いんだ。
どうだ!これで納得してくれたか?」
「へぇ~なかなか面白いんだね。
と言うことで、《錬成魔法》の紹介ターイム!
えっと、
《錬成魔法》
金属を操る魔法。《錬成》という《スキル》も有るが、こちらはMPの消費率が1/10であり、レシピという、造ったものを記録する能力も有る。
だって。凄いね。」
「それじゃあテストな。なんか作れ。」
ポイッ
という軽い音を出して出てきたのは、巨大な鉄の塊だった。
「え、ごめん。どこから出したの?」
「今造った。」
「え?」
「今、造っ、た!」
「さ、さいですか。」
こう言った時の僕の顔は相当引き吊っていただろう。