常識をぶっ飛ばすのが常識
恵一が元の`僕´の性格と竜神のせいで出来た`俺´的な性格を何かごっちゃ混ぜになっているのに今さら気づいた。
いつも発表がある時は、教会でやっていた。
なので早足で、はなく《転移》で教会の上までロストと飛ぶ。ロストをお姫様抱っこしながら。
「それじゃあ行くよ?」
「お願い!よろしくね。」
「《転移》。」
ビュン!
音がなると同時にそこからすごく軽く前にジャンプした。
「ほっ、と。着いたよ。下ろすからね。」
「ええ!もうちょっと、もうちょっとだけ!」
「はいはい、じゃあこのまま教会の中に入るからね。」
「うん!エヘヘ。」
うっわ可っ愛いー!
、、、、、、
まあそれは置いといて。
僕は教会の中に入った。
すでに皆揃っていた。
「すみません。遅れました。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
僕がロストをお姫様抱っこしているのを見た皆は、男子…嫉妬の視線。女子…「ヒューヒュー」と持て囃す。
「皆、静かに!
私達は王都ベランに行くことになりました。」
それを聞いた皆は「えー」とか、「せっかく来たのに離れたくない」とか言ってるけど
僕とロストだけは違かった。
僕の方は「ベランって、何か紙みたいだなぁ。」と絶対言ったら不敬で捕まるだろう事を考えていた。
だがロストは、震えていた。
「え、ちょっ、ロスト!大丈夫か?」
「い、嫌。」
「へっ?」
「嫌、嫌だ。嫌だ!俺は、俺は絶対に行かないぞ!」
僕が何でだろうと考えていた答えは、神父さん(仮)から発せられた。
「やはり貴女がロスティーナ様なのですね。」
「ドウイウコッチャ?」
ぁ、今のロボットっぽかった。
じゃなくて、何で`様´つけた?
「王都に行くんです。貴女は戻らなければ行けません。第一王女様。」
ほぇー、どこかの王族ってここの王族だったんだ。
その瞬間、ロストは変わった。
気配とか、印象とか。
「何故、分かったのですかね?」
「それはですね、王様から手紙が届いたのです。「絶対そこにいるから連れてこい」とですね。」
「そうですか。やはり父にはかなませんね。」
ロストは何かもう諦めていた。
それで僕は目の前のシリアスな空間に。
「おおーすげぇー王女ってこんなしゃべり方するんだ!」
と、場違いな声をかけた。
「「え?」」
さすがに二人は、戸惑ったようだ。
まあ、常識とかをぶっ飛ばすのが、僕の常識に成ってるから。
「それじゃあ王都行こうよ。ほら早く!馬車に乗って!《転移》で飛ばすから。」
「あ、ああ、って出来るのか?」
「うん。多分。いや、絶対。」
「そ、そうか。ふぅ、じゃあ皆、王都に向かいます。馬車に乗って!」
その言葉と同時に子供達は馬車に乗り込んでいった。ロストはまだ戸惑っている。そして僕の方に来た。
「いや、無理だよ!王都に飛ばすなんて!MPが持たないって。」
「ああ、それは大丈夫。なんたってMP使わないし。」
「え?」
「ほら、行くよ。昔、何があったのかは王都に着いたらきいていい?」
「う、うん。い、いよ。」
「じゃあ行くよ。」
僕はロストを抱え、馬車に乗り込んだ。って言っても教会の外に有るんだけど。
「《転移》!」
僕は一気に転移させた。