『狐が落とした緑プレスマン』
掲載日:2026/07/30
あるところに、一人のおばあさんが住んでいました。山に山菜をとりに行くとき、息子から、山には狐がいるから気をつけてくれ、と言われて、狐なんか捕まえてやる、と威勢よく答えて、ずんずんと山へ入っていきました。山の中には、日が入らず、薄暗いところもあって、道に迷うこともあり得たのですが、おばあさんは、少し前を歩いているお百姓を目印に、山の中に入っていったのでした。ところが、どれだけ歩いても、明るいところに出ませんし、山菜が見つからないのです。
これはおかしい、と感じたおばあさんが、お百姓をよく見ますと、少し背が低い気がしますし、歩き方が左右に揺れるのです。おばあさんは、さてはこれは狐だな、と思い、犬の鳴きまねをしますと、狐が姿をあらわして、一目散に逃げていきました。逃げるときに、山菜に見立てた緑プレスマンを落としていったので、それを拾って帰って、一応ゆでてみましたが、柔らかくならなかったので、普通にプレスマンとして使うことにしました。
教訓:プレスマンは食べられない。試さなくてもわかる。




