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正体

リカルド•ビスコティは貴族であり政治家だ。

数代前のビスコティ家は貧乏貴族であったが、度重なる帝国への献身により徐々に頭角を現してきた。


かつての男爵位から伯爵へ。

女王陛下の信頼を獲得した数少ない人物だ。


そんな男にも裏の顔がある‥



「エリオット、少し外す」


「畏まりました。人払いを済ませて参ります」


屋敷の地下室に向かったリカルド。

その後ろでは執事のエリオットが廊下で待機している。短い階段を降りて扉を開けてただ一人入る。


ガチャ‥


この地下室はビスコティ家の血を引く者以外は入室を硬く禁じている。無論エリオットもだ。


「さて、近況報告をするか‥その前に‥」


カープル帝国の文明にはおよそ似合わないハイテクな画面が投影された。前世で言うモニターのような物だ。因みに普段は蔵書の裏に隠されており、特殊なパスワードを入力しなければならない。


慣れた手つきで画面を操作する。


「何!?」


外に漏れない程度の声で驚く。


「惑星の防衛システムが破壊されている⁈‥クソが!!‥あと一息で帝国を我が物に出来ると言うのに!」


普段の落ち着いた雰囲気と違って般若の様な顔になる。怒りを込める度にガマガエルのような姿に変化する。


「ゲドーへの報告が先か‥」



暫くして疲れ切った表情で地下室を出た。


「エリオット‥今日はムシャクシャする。部屋に女を寄越せ!‥そう言えばシロとか言うメイドが居たな?」


「はっ‥畏まりました」




その頃、シロは屋敷の簡単な掃除から戻るところであった。


「シロ、ちょっと来なさい!」


年配のメイドに連れられて驚く。


「ニャニャ!夜伽するのニャ⁈」


「貴方には身を清めて貰います」


否応なく浴室に連れられる。

その様子をリカルドの妻•イザベラが冷たい表情で見つめていた‥

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