表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/86

1話目



4章


1話目


 寝起きは最悪だった。息は荒くなり、手が震えている。だが、まだ耐えられる。

 懐かしいとすら思ってしまう欲求を抑え、ベットから起き上がった。

 

 その時であった。

 外からざわざわとした声が聞こえてくる。窓から見てみると、そこには沢山の人がいた。信者と、軍隊が集まっていたのである。

 寝ている間に集合でもかかったのだろ。直ぐに行くため、外していた秘宝などを持って外に行く。


 その頃にはもう、手の震えは収まっていたのであった。



「我々は新たなる革命を起こすため、行動しなければならない! この戦いは革命への最後の一歩である! 勝利を勝ち取ろう!」


 吉村の演説は信者たちの心に響いたようで涙を流している人すらいる。生きていることすらつらい生活を思い返すと、天落も無意識に握りこぶしをつくっていた。


 演説は終わり、本格的に占拠を始める。ここから先は冒険者たちのテリトリーだ。情けをかけていると手痛い仕返しをくらってしまう。

 ゆえに、覚悟を決めなければいけない。


 冒険者の武器は秘宝だ。秘宝は様々な種類があり何をしてくるかわからない。宝物庫を襲撃したとはいえ、警戒し続けたほうがいいのだ。


「それでは、予定通り進軍を開始する!」


 吉村が指示をすると、軍人たちが一斉に動き始めた。 それに続くように信者たちも動き出す。


「さて、あとはアクシデントが起きないよう願うだけだね」

「そうですね」


 吉村と有紗さんは先のことを見据えながらその場に突っ立ってていた。俺はその様子に疑問を持ち質問をする。


「俺たちは行かないのか?」

「ん? あぁ天落くんには言えてなかったね。1ステップ目は私達は何もしないよ。ギルドまでの占拠は軍人たちに任せることになったんだ」

「荷が重くないか。あいつら弱かったぞ」

「まあ、昨日は酒が入ってたからね。それに天落くんのおかげで気合が入っていたようだから、大丈夫だよ」

「そうか」

「それに、軍人たちは占拠が得意だからね」


 天落は吉村の言葉によって納得した。断言しているのだから大丈夫なのだろう。

 それに、もし何かあれば俺が走って向かえばいい。


「天落くんは2ステップになるまで待機だよ。疲れただろうからしっかり休んでね」

「あぁ、ありがとう」


 部屋へ戻っていくのだった。


【麻薬求めてダンジョンに入りました!〜現実逃避してるヤク中は短剣片手に走り回る〜】をご覧いただきありがとうございます!!

よければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです!!


毎日投稿です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ