表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/86

23話目

 

23話目


 そこには地獄が広がっていた。死体のようにうなだれている人が、積み上げられており、まるでアリ塚だろう。そんな光景を作り出した天落は今だ止まろうとはしていなかった。


「まだいるな?」


 こんだけ騒がしく戦っていても、まだ酒を飲んでいる愚か者が沢山いるらしい。足場が無いため積み上げられた人を踏み、目的の部屋まで行く。

 すると、そこには沢山の人がいた。


 この人たちが本当に軍人なのかと疑いたくなるほどどんちゃん騒ぎをしており、怒りが溜まっていく。

 そんな中近くに居た1人が俺の事に気が付いた。


「おん? 酒持ってきたのか? さっきからいくら呼んでも来なかったからな! 早くしろよ!」

「……一回死ね」


 口では死んでほしいというが、実際そうはいかない。自制心で何とか衝動を抑えながら気絶するように一発ぶん殴る。

 技術は無い為単純なパワーで気絶させる。


 もちろん加減はしているため死にはしないだろう。……後遺症は残るかも知れないが。


 すると、天落の行動をみて止めようとする人が出てくる。しかし酒に酔っていて真面に歩くことが出来ておらず、転んでしまった。


「……同じことさっきやったな」


 デジャブだ。

 酔っていると、全員同じような行動しかできなくなってしまうのだろうか。だったら、さっきと同じように全員ぶん殴れば万事解決だろう。

 そう思い、容赦なく1人1人殴る事にした。


「おら!」

「やめ…グほ!」

「しね」

「グボラ!」

「っち!」

「グボ!」


 部屋の中では殴ら手ている音が響いていた。敵わないという事が分かったのか誰も止めようとはせず、傍観している。

 そうして、200人ほど殴った頃だろう。


 偉そうな人に声をかけられた。


「い、一回やめくれないか!」

「あ゛? 誰だ」

「俺はこの軍の最高責任者だ! 騒がしくしていたのは悪いと思っているが、これ以上は外交の問題になってしまう。そこらへんで止めてくれはしないか!」


 外交の問題とは吉村とアステカ王国の仲を、悪くしてしまうと言う事だろうか。良く分からないが……これ以上やるのはやめておいた方が良いのか?

 しかし、最後までやらないとまた騒ぎ出すかもしれないよな。


 天落は足りない知識で頑張って考えとある結論へと行き着いた。


「アルべノート! いるなら来い!」


 物凄い大きな声でアルべノートを呼ぶ。

 すると、すぐにバタバタとした音が聞こえてきて、部屋の入口の息の切れたアルべノートが立っていた。


「なんですか、ってなにしているんですか! 信者たちドンびいてますよ!」

「そんな事どうでもいい。アステカ王国の国王にいい感じの秘宝を一つ渡して機嫌をとれ」

「はあ? なんでですか。そもそも、いい感じの秘宝って無いと思いますけど」

「……それなら、これを渡せ。俺は今からこいつらをだまらせなければいけない」


 取り出したのは、宝物庫で取り戻したカードだ。もう天落には必要ない物だったから、渡しても問題ないだろう。


 






【麻薬求めてダンジョンに入りました!〜現実逃避してるヤク中は短剣片手に走り回る〜】をご覧いただきありがとうございます!!

よければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです!!


毎日投稿です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ