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15話目


15話目


「変装完了!」

 

 上下ともにピシッとしたスーツ姿の俺は、トイレから出てきた。ここに来るまでに着ていた服は、戦闘用の物だったため、適当な人から服を頂戴させてもらった。

 吉村から一般人には、手を出すなと言われていたが、バレないようにしておいたためノーカンだ。


 少量ではあったがお金も頂戴しているので正規のルートでエレベーターに乗れる。

 

「あ、角の事忘れていたな」


 近くに居た人の帽子をバレないように高速で取らせてもらう。


「これで万全」


 完璧となった天落は、チケットを買いに受付へ行くのだった。


「あれ?! 俺の帽子が無いんだけど!」

 

 後ろから何か聞こえてくるが気にしない。

 


 チン!


「最上階、天望回廊に到着いたしました!」


 エレベーターの到着音がなり扉が開く、ぞろぞろと沢山の人が降りていくなか、俺はふらふらとした足取りで壁に手をついていた。


「グワングワンする……気持ち悪い」

「お客様大丈夫でしょうか!」

「あ、あぁ大丈夫だ」


 職員は気遣いが良いみたいで、体調が悪くなってしまった俺の事を心配してくれている。


「高低差で酔ってしまったみたいですね。一度降りて頂いて、治り次第降りる事をお勧めします」


 頭に手を当てて、チカチカする視界を何とか収めようとする。初めてこんな高度にきたから慣れていないのだろう。俺は我慢しながら、ポケットに入っている秘宝を取り出した。


「洗脳」


 糸につるしてある五円玉を見せると気遣ってくれていた職員が洗脳状態となった。この状態になった人は一つだけ何でもしたがうようになる。

 万が一使う事が有るかも知れないからと、吉村から借りていいたのだ。


「エレベーターから降りて」

「はい……」


 職員さんはうつろな目をしてエレベーターから降りてくれた。その隙に俺はもう一つ上の階のボタンを押し扉を閉めた。




【麻薬求めてダンジョンに入りました!〜現実逃避してるヤク中は短剣片手に走り回る〜】をご覧いただきありがとうございます!!

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