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10話目


10話目


「一野は後衛で待機してもらうよ。体調不良だし一週間後に回復しているかわからないしね」


 仕方がないだろう。不確定要素はわざわざ入れない方がいい。

 それに、一野の異能は支援だ。前に出て戦うような異能ではないのだから。そもそも戦うのがおかしい。


「如来さんもいいよね」

「異論はございません」


 如来も納得したようだ。それにしても黎明については教えてほしかったな。結局どんな秘宝なのかすら知らない。

 出してくれたときに触ればよかったか?


 そう思いつつも、有紗さんがテーブルに地図を広げ始めた。


「じゃあ、本題に入ろうか」



「まず私達がやるべきは炎龍を使うこと。冒険者側に秘宝があるとどうやっても勝てないからね」


 そう言いながら冒険者ギルドのそばを指差す。


「でも、冒険者全員の秘宝を破壊するには最低限3回は使わないといけない」


 保安庁と比べて冒険者ギルドは果てしなく広い。そのため破壊し切るには何回も炎龍を使わなければならない。


「しかし私達には炎龍を何回も使えるほどの秘宝はないんだ」


 炎龍の咆哮は代償に秘宝を3個破壊しなければならない。さっき秘宝の数を聞いていたが全部で31個だったから最大で10回使える。

 しかし、その後の戦闘を考えるとその半分……いや、2回程度が限界だろう。


「だから考え方を変えた。0ステップ、ギルドの秘宝を奪う」

「奪うということは宝物庫を狙うのですか?」

「正解森森さん。」


 秘宝が奪えるのであれば炎龍の代償の問題が解決できる上に、戦闘で使える秘宝も増えるだろう。


「ただこれをやるには援軍が来てからでは遅いんだ。大量の軍隊分の食料はここにはないからね。援軍が来るまでの1週間に行うよ」


 だから0ステップなのだろう。


「宝物庫の場所はわかっているのでしょうか? 機密性が高く、ギルドの職員ですら知らないことがあると聞いたことがありますが?」

「そこは大丈夫。アルべノートくんが見つけてくれたんだよ」


 そんなことまで出来るんだアルべノート。てっきり物運びをする人だと思ってた。


「たまたまですよ。たまたま、道端でギルドのおえらいさんに会って手元にあった、洗脳の秘宝を使っただけですから」

「え、そんな事してたのかよ!」


 まあ、確かに秘宝を持っているのだから使うことも出来るよな。


「それでわかったのがここ、634mあるタワーの最上階だね」


 先程から吉村が指さしていた場所はタワーの場所だった。名前は、東京スカイツリーか。


「ここにギルドの宝物庫がある」








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