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29話目

29話目

 

 潜伏を使っているのに狼は俺の事が見えているかのように攻撃してくる。見えていないはずなのに、なぜ俺の場所が分かるのか……

 ひとまず避ける事に専念する。


 疾走をつかっているとはいえ油断すれば当たる程度には速く、そのうえ体の大きさの違いから攻撃に当たってしまえば潰されてしまうだろう。

 とはいえ、スピードでは俺が勝っているから今の所かすりすらしていない。


「どうすればいいんだ……」


 潜伏が効かなかった魔物は今のところあったことが無いから、対処法が分からない。冒険者たちの中には俺の事が見える奴がいたが、結局スピードのごり押しで倒してしまった……あ、そうだ。

 ごり押しだ。


 俺の場所が知られているとはいえ、スピードでは勝っているんだ。

 なら、近付いてぶん殴ればお終いじゃないか。


 潜伏に固執していたせいで、対処方法が思い浮かばなかった。しかし広い視点で見れば案外簡単に結論が出るという物。


「よし、いくぞ!」


 攻撃には当たらないように、狼へ近付いて行く。巨体ゆえか攻撃が雑であり、避けるのは案外簡単だ。

 右手に持っていた短剣を持ち直し、出来るだけ高く飛ぶ!


 短剣ではこの巨体を真っ二つにすることが出来ない。それなら、確実な急所を攻撃したい。狙いは脊髄だ。そこを斬れば動かなくなる。

 高く飛んだ俺は、疾走の勢いを殺せず飛べたみたいで、丁度狼の背中まで来れた。


 狼は俺が何か使用としているというのは分かっているみたいで、直ぐ離れようとするがもう遅かった。

 鋭利を使い、短剣を振りぬいた。


 少し抵抗を感じながらも綺麗に切断された。後は殺すだけだと倒れ行く狼の首元まで移動しようとしたが、脊髄を切断したら倒した判定になるのか、ポン! と音とともに宝箱が出現した。

 潜伏を見破るくらいだから厳しい戦いになるかと思っていたから、こんなっけなく死ぬとは思わなかった。


「はぁ」


 一つため息をつき、狼の死体を見る。なぜ潜伏を見破ったのか、確かめたいからだ。


 ……あ。


 そんなとき一つ思い出した。イヌ科の動物は鼻が良い事に。


「潜伏だと匂いはごまかせねぇもんな」


 あくまで潜伏は体を見えないようにするだけ。だから匂いは消えていなかったのだろう。俺の事を追っていたから見えていると決めつけていたから、匂いで追っているとは見当もついていなかった。


 最強だと思っていた潜伏にこんな弱点があるとは知らなかった。


「まあ、人間には関係ないしどうでもいいか」


 ダンジョンに居るのはあと少しだけ。地上に出るための転移装置は5階層にあるらしいから、それまで何とかすればいい。それににおいが消えていないとはいえ見えていないのは事実だから、何とでもなるだろう。

 

 狼は匂いで俺の場所が分かっていたが、潜伏が切れていなかったことから何をしていたのかは分かっていなかった。つまり匂いではアバウトにしか分からない。優位にたっているのには変わらないのだから。


「じゃあ宝箱を開けさせていただきましょうか」


 目の前に出てきた宝箱に近寄り、出てきてほしい物を考える。とはいっても戦闘に関しては欲しい物はあまりない。潜伏と閃光の指輪で何とかなる事が多いし、その二つが効かなくても疾走と鋭利で強行突破できる。

 完成されたと言えばそうだとうなずけるくらいには完璧な能力たちだ。


 そこに足りないとすれば……思いつくのは体力だ。

 クスリとかの薬物でボロボロになった体はそう長く持たない。今のところは疾走の援助があって何とかなっているが、それも限界がある。

 だから、何とかしたい事の一つだ。

 

 そう思いながら、宝箱に手をかけた。


「いい物でてくれよ!」




【麻薬求めてダンジョンに入りました!〜現実逃避してるヤク中は短剣片手に走り回る〜】をご覧いただきありがとうございます!!

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