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⒆『前後不覚の、メトロノーム』

⒆『前後不覚の、メトロノーム』



俺はいつも、前後不覚だった、と言ってしまえば、楽になれるのだろうか。不可思議が、目の前で、点滅している、まるで、メトロノームの針と幻視してしまう程に。そうなのである、題目は、確かに、前後不覚の、メトロノームだった訳だ。



しかし、無情な時の流れにおいて、我々が信じるところの、名目とでも言おうか、本当に、分かったつもりだけの、訳の分からないメトロノームの出現によって、追撃は行われ、建物は破壊され、人の命は奪われる、これを許してはなるまい。



頂上から見る世界は、神の視座に酷似している。俺は、とうに諦めた、神の座を、誰かに譲ることは簡単だろうし、そうすべきだと思っている。思った以上に、神の座など、退屈で孤独だと、神なら言いそうだ、前後不覚の、メトロノームを、前にして。

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