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⒁『前後不覚の、メトロノーム』
⒁『前後不覚の、メトロノーム』
㈠
いつしかの、自我と自我の対話というものが、俺の今を創造しているのだとしたら、今の俺の行動が、何年か語の自我を創造する訳だから、今というものを、真剣に生きることで、自我の形成を、正しくしなければ、と言うだろう、メトロノームが、そこにある。
㈡
何故だろうか、こんなにも、近世において、金が価値を見出されたのは。百姓なら、自分の食料は、自分で創造するだろうし、気兼ねない訳だ。雨の日には、家にいて、晴れた日には、田んぼに行く。そんな世界は、幸福だらけじゃないか、と思うのだ。
㈢
詰るところ、前後不覚の、メトロノームは、揺れてばかりだけではなく、この問題を解決してくれよと、懇願するように、祈るのである。問題に次ぐ問題、我々は、いくら願っても、理想郷を離したが最後、理想郷へは、辿り着けないのだろうか、今一度、神に問いたい。