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⑴『前後不覚の、メトロノーム』
⑴『前後不覚の、メトロノーム』
㈠
前後不覚が、どうしたというのだ。俺にはさっぱり、分からないよ。何を言いたいのかも分からない。しかし、海の中で、泳ぐのが、その呼吸をも忘れ、迷妄の中で、不確かなる確かを探すため、生きているというのは、こういうことだ、と悟るのである。
㈡
ただし、それは、メトロノームを伴って、初めて前後不覚なのだ、という、前後不覚の、メトロノームと言うタイトルが、その文字が、虹になり、それはそれは、美しい世界の具現で以て、眼前に表出するのだから、これはメタファだろうか。
㈢
とにもかくにも、我々に残された時間は、少ないのである。人間が何歳まで生きれるか、そのことを思考すればするほど、刹那を大事にすることになるだろうし、前後不覚の、メトロノームは、勢いを増すのであって、然るべきなんだろう。