憧れの…魔法?!
「さてさて、まずは何からがいいのかネ?」
「「マジックボックスでお願いします!!」」
拠点に先程狩った獲物を全て運んでもらった後、俺たちはもう待ちきれずに早速マジックボックスについて、ついでにこの世界の魔法について教えて貰う事にした。
「やっぱりそれが1番気になるんだネ…。」
女性は苦笑いつつ、分かりきってた様な返事をしてくれたが…そりゃあれだけ便利で異世界感のある魔法なんだから気にならないわけが無い!
というかめちゃくちゃ今更なんだが、互いの名前すら知らないな…。
「あ、えっと…すいません。すごく今更なんですけど…なんとお呼びすればいいですか?」
「うん?あー、確かに自己紹介をしていなかったネ!ミロとでも呼んでくださいネ!」
「ミロさん、ですね。わかりました。俺は亮介でこっちは妹の…」
「陽莉です!ミロさん、色々とよろしくお願いします!!」
「亮介さんと陽莉ちゃんですネ!はーい、じゃあ色々と教えていっちゃいますネ!」
「んー、じゃあまずマジックボックスについての説明ですかネ!」
ミロさんに教えて貰ったことをまとめた結果
1.マジックボックスは誰にでも使える訳では無い。
2.その人の魔力総量によって容量が変わる。
3.マジックボックスを開いて欲しい物を出したいと思うとそれを取り出すことが可能。
4.仕舞う時は仕舞いたい物を触りながらマジックボックスに収納したいと思うだけで収納できる。
5.マジックボックスの中は時間が止まっている為、狩った獲物等を入れても腐ることはない。
6.生き物を入れる事は出来ない。
そうか…誰にでも使える訳じゃないのか…。じゃあここでミロさんに教えて貰ったとしても使えるかどうかは才能次第ってことになるのか…。
俺とひま、どちらかだけでも使えればいいんだけど…。
「マジックボックスは誰にでも使える訳じゃないとは言いましたけど、でもなんだかお二人は使えるような気がしますネー!(……まぁそういう風にしましたしネ…)」
んん、どうなんだろう…。ミロさんはこう言ってくれているが正直自分にそんな才能があったりするような気はしない…。
でもまぁ、試してみない事には始まらないし、試すだけはタダだ。やってみるか!
収納する対象は先程ひまが狩ってきてくれた兎を1匹ずつ試していくか。
「「!?できた!!」」
「おー、やっぱりお二人共使えましたネ!良かったですネ!いやーやっぱり私の見立ては正しかったみたいですネー。」
「あ、ありがとうございます…!まさか本当に俺も使えるなんて思ってもなかったからめちゃくちゃ嬉しいです…!!」
「いえいえー、私はどういたしましてですネ。まぁそんなに大した事はしていませんけどネー。お二人に才能があったからこそ、ですからネ!それにしても本当に良かったですネ!!」
よかった…。これで獲物を収納するスペースも保存方法にも悩まされずに済む。
ますます引きこもり生活が捗っていくな、本当にありがたい限りだ。
「さてさて、無事にマジックボックスが使えるようにはなった所ですがネ…亮介さん、陽莉ちゃん、ほかの魔法とかには興味ない感じですかネっ?」
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