原始人の生活
「……つまり冒険者登録をしてお金を稼ぐんじゃなくて、魔物を狩ってそれを食料としてここの洞窟に引きこもって生活をしていこう、って事であってるか?」
「うん!ばっちり!!それなら義務感もないし好きな時に狩りをして好きな時にゴロゴロできる!」
……なんか、原始人の生活のようだなとは思ったが言わない方がいいんだろうな。でも確かに意外とアリかもしれないな…。
「ひま……採用だ…!!」
「やったーー!!」
「とりあえずそれならやる事は拠点周りの整理、食料の確保。まぁようは魔物の討伐って感じだな…。ひま、どっちからしたい?」
「はい!!魔物倒したい!」
「アグレッシブだな…大丈夫か…?こっちの世界の人より強いらしいとは言えいきなり魔物討伐なんて行けるのか…?」
「大丈夫だよ、武器だってあるんだしまぁ任せてよ!!早く行こ!!!」
若干の不安はあるが…まぁいずれしなければいけない事だしな…2人でなら何とかなるだろ…。
結論から言おう……完全に杞憂だった……。
まさか倒すよりも獲物を探す方が辛かったとはな……。自分たちがどれ程戦えるのか、動けるかの確認もかねて色々身体を動かしてはいたが…明らかにこの世界に来る前とは体力や身体能力自体が上がっている…。確かに最初に食料を探していた時に俺たちにこんな体力があったか…?とは思っていたが、まさかの身体能力の方もここまで上がっているとは…正直予想外だった。
3.4体ほどの狼を倒しただけだがかなりの余力を残せている感覚がある。これは俺は先にこの狼達を拠点に持ち帰って他の作業に移っても大丈夫そうか…?
「ひま、疲れとかはどうだ?大丈夫そうなら俺は運ぶついでに先に戻って拠点周りの整理や食料の処理とかをしておこうかと思うが…」
「うん、もちろん大丈夫だよ!無理ももちろんしないから安心してっ!」
狼って思ってたよりも大きいし…複数体運ぶってなったら重いな……これ次からは運ぶための道具とか欲しいな…。こんな時にマジックボックス!みたいな魔法や能力があると楽なんだろうけど…無い物ねだりはしても仕方ないな…。
とりあえず考えておきたいのは俺とひまりの身体能力がなんでこんなに不自然に上がっているか、だな。色々試してみたがまずひまりの方は筋力が異常に上がっている…。16歳女子が正拳突きで岩を破壊するって何事だよ…この世界の女子はそれが出来ますって事なら話は別だが、そんなわけないだろうし…。
そして俺に関しては脚力だ。この世界に来た時に足を他のものと入れ替えましたってくらいに脚力が違いすぎる…。走ってる狼に追いつけるほどの脚力ってなんなんだ…速すぎるだろ……。
あくまで憶測の域を超えないが可能性としては3つ
1.異世界に渡る際になにかランダムで能力を与えられる。
2."素質"による強化もとい、効果?
3.俺たちに秘められた真の力が開花した
……3はねぇなぁ…。恐らくは1か2だが…まぁそのどちらかだとしても確認する手段がない以上どうしようもないか…。
辞めておこう…分かりもしない事を考えても仕方ない…頭の片隅にでも入れておく程度でいいか。
「ふふっ…いい感じネ、もっともっと貴方達のチカラ、使いこなしていってネ!」
亮介が拠点に帰っている頃、何者かはそう嬉しそうに呟き楽しげに亮介と陽莉の姿を見つめなおした……。
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2021/6/4 ブックマーク2件有難うございます!モチベに繋がります。