いきなり死んだけど明日見たいアニメあるから異世界が転生しろ!!
真冬の交差点で飛び散る俺。横断歩道に転がる謎のホルモンを見て「これって肝臓か?」等と惚けた発想を飛ばした。消え行く意識、現る女神、誘う異世界、笑う女神…………
「おめでとうございます。貴方は選ばれました。これより異世界にて第二の人生を謳歌して頂きます」
「……断る。明日は【スタープリンセス☆プリティラビット】の放送日だからな。早く現世に返してくれよ」
紫電一閃、困惑する女神。俺は腕組み、心はアニメ。
「そ、そんな……。異世界転生を断わるなんて初めての事ですよ!?」
「そんなに異世界が好きなら、異世界が来い!! 俺はプリティラビットの無い世界には行きたくない!」
強く跳ね返した誘い。女神は項垂れながらも渋々納得した様子で杖で魔方陣を書き始めた。
「分かりました。それならば現世にお返し致します……」
再び消え行く意識。女神は「バイバイ」と手を振りながら笑顔で俺を見送った。そして、目が覚めると俺は真冬の横断歩道で再び飛び散っていた。
「いやいや、そこは治そうよ……」
寒空にポツンとツッコミを入れ、俺は失血多量で死んだ。どちらにせよプリティラビットは見られないときたか…………。、
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