表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世で貴方は貴方だけ  作者: MAIKA
Devil's whispers
4/7

お願い



何を言っているの...?


その言葉しか頭に浮かんでこなかった


...私があのCOCONA?


そんなわけないじゃない



「...いえ、違いますけど」


「...そうか」


「そうですよ!桐谷さん

こんな奴があのCOCONAのわけないじゃないですか」



...こんな奴、ねぇ...

仮にもあなたの娘なんですけど?



「...折り入って頼みがあるのだが」



頼み?



「もちろんいいですよ!なんでしょうか」



いや、違う...

今のはお父さんに言ったんじゃない

私に言ったんだ


今確かにこの人は私の目を見て言った


何でだ?

今あったばっかりの私に頼み事...?



「來未ちゃん、COCONAとして芸能活動してくれないか?」



おじさんが発した言葉にリビングの空気が凍った気がした


私は頭が真っ白になった


私だけじゃなくてお父さんもだと思う


目を見開いて何を言っているんだこの人という目をしている



「いや...いきなりすまないね…」


「い、いえ...」


「...君の声はCOCONAに似ている

COCONAは顔出しNGだ。

COCONAが誰かなんて誰も知らない

君がCOCONAだとして売り出せば必ず売れる」


おじさんは突拍子もないことを言ってくる


「今、私の会社は危ない状態なんだ

...手助けだと思って私を助けてくれないか?」



手助け...


私がこの人の...?


私がCOCONAに....?



「びっくりするのは無理もない

...お願い出来ないかな?」



「...わかりました。やらせていただきます」



全国に知られているCOCONA


誰も “ ホンモノ ” の顔を知らない


それなら私が “ ニセモノ ” ってバレない...?


私がCOCONAになることで人の役に立てる…


それに


ワタシハアイサレル...!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ