五巻 涙涙の最悪な出会い
アクセス解析を見たら、たくさんの人が読んで下さっていてびっくり!!
ヤバイです、テンション上がりまくりです\(T▽T*)/
本当にありがとうございます!
すごく嬉しくて、また頑張ろうと思えました。
「いってきまぁす」
朝食を済ませた俺たちは、学校に向かって歩き出した。
明るい空が眩しい。
残暑が激しいこの時期は、外に出るのが億劫だが、
やっぱり晴れていれば心が弾む。
新学期からなんだか良い気分だ。
『…はっ春人さん』
突然、生ぬるい風に乗って微かな声が俺を呼んだ。
「えっ?!」
あたりをきょろきょろと見回し、それらしきものを探したが、閑静な住宅街に高層ビル…といつもと変わらない通学路の風景しか写らなかった。
「どうした?」
一也が不思議そうにこちらを見つめる。
「や、なんでもない」
俺は軽く誤魔化し、
そのまま歩道を突き進んでいった。
◆
事件が起きたのは十字路を曲がったときだった。
何千、何万と車が行き交う中、俺は場違いな生き物を見つけた。
ライトグリーンの体に丸いしっぽ。
赤ちゃんぐらいの大きさの変な生き物。
それが信号機の上にちょこんと座っている。
顔の半分をしめている、エメラルドグリーンの瞳を動かしながら。
一見マスコットキャラクターにでも見える可愛さだが、あれはそんな生優しいもんじゃない。
…化け物だ。
「…っ!」
絶叫したいのを押さえて一也を連れて、左側の四つ角へ。
出て早々これかよ…
本当に勘弁してほしい。
朝からやつらにかまうのはごめんだ。
一也を巻き込みたくないし。
「なっ…なんだよ…
ハル、おかしいぞ」
状況を理解していない一也は息をゼェゼェ言わせながら呟いた。
さすがのバスケ部エースも、唐突に走り出すのは辛かったようだ。
「なんでもねぇーよ。
それよりがっこ…」
一也を見上げて絶句した。
頭の上に乗っかる緑の飛行物体…背中の羽をはらりはらりと動かして、にっこりと微笑んでいる。
『春人さん、探しましたよ』
弾けるような声で一言。
「ぎゃあぁぁぁ!」
今度こそ俺は絶叫した。
会っちゃいましたね〜ハル君。
これからどのように進めているかわくわくしています。o(^o^)o
またお会いしましょうね♪